下段(げだん)


下段は暦の最下段に記されていますが、これは吉凶を占うことの色合いが最も強いもので、日毎に割り振られている十干十二支の組み合わせを、陰陽五行の関係とあわせて見ていることになります。
明治5年(1872)の改暦で十二直とともに記載が禁止されたのですが、戦後になって復活してきました。


神吉日(かみよしにち、かみよしび)

「神よし」と記される。神事に関することはすべて吉。

復日(ふくにち、ふくび)
「ふく日」と記される。この日に吉事をおこなうと吉が重なり、凶事をおこなうと凶が重なるといわれている。また、善行をおこなうと必ず身に幸いがあるとされている。

大明日(だいみょうにち)
「大みやう日」と記される。大吉日ですべてに大吉。建築、移転、旅行には特に良い。

月徳日(げつとくにち)
「月とく」と記される。家の増改築や土にかかわる行事には吉。

十死日(じっしにち)
「十し」と記される。受死日に次ぐ大凶日。婚礼も葬式も凶。

受死日(じゅしにち) 別名:黒日(くろび)
「●」で記される。大凶日とされているが葬式だけは行ってもよいとされる。
母倉日(ぼそうにち)
「母倉」と記される。吉日で家の増改築や土にかかわる行事は吉。

帰忌日(きこにち、きこび、きいみび))
「きこ日」「きこ」と記される。旅から帰る、引越し、婚礼、金の貸し出しは凶

血忌日(ちいみにち、ちいみび、けこ)
「ちいみ」と記される。手術などの血に関係のあることはすべて凶。

滅門日(めつもんにち)
「めつもん」と記される。万事に凶とされている。

天赦日(てんしゃにち、てんしゃび)
「天しや」と記される。大吉日で特に婚礼は大吉祥日。

天恩日(てんおんにち)
「天おん」と記される。すべてに吉。ほかの吉日と重なると大吉になるが凶日と重なると中吉となる。

鬼宿日(きしゅくにち)
「きしく」と記される。二十八宿の「鬼」の日で大吉日。特に名誉、長寿を祝う行事に良いとされる。

重日(じゅうにち、じゅうび)
「ちう日」と記される。「巳」と「亥」の日が重なる日で吉事は吉であるが、婚礼は凶とされている。法事は凶。

五墓日(ごむにち、ごむび)
「五む日」と記される。土を動かすことは凶とされている。

大禍日(たいかにち)
「大くわ」と記される。万事に凶とされている。

往亡日(おうもうにち)
「わうまう」と記される。昔は軍を進めると凶とされた。旅行、婚礼、移転は吉とされている。

天火日(てんかにち、てんかび)
「天火」と記される。棟上げや屋根ふきなどをすると必ず火災にあうといわれる凶日。

歳下食(さいげじき)
「さい下しき」と記される。俵の口を開けたり、種まきなどは凶。

狼藉日(ろうじゃくにち)
「らうしやく」と記される。万時に凶とされる。

地火日(じかにち)
「地火」と記される。井戸掘り、柱立て、種まき、樹木の植え替え、築墓などは凶。

凶会日(くえにち、くえび)
「くゑ日」と記される。この日に吉事をおこなうことは凶とされている。

参考: 暦ことば辞典
三嶋暦と日本の地方暦
三嶋暦を読む



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