三島の七十二侯 (観察場所:静岡県三島市 観察:三嶋暦の会)



 二十四節気  大暑 7月23日~8月7日
梅雨が明け最も暑いころで、セミの鳴き声が賑やかになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第34侯) 7月2日~7月6日
桐始結花=きりはじめて、はなをむすぶ
   
 三島の七十二侯

百日紅(さるすべり)、盛んに咲く

開花時期は、 7月中旬 ~ 10月中旬で、中国原産である。 「約100日間、 ピンクの花を咲かせる」のが名前の由来です。 実際には、一度咲いた枝先から  再度芽が出てきて  花をつけるため、咲き続けているように見えます。花はしわしわの形で、白い花もあります。

 
 百日紅(さるすべり)、盛んに咲く 三島市萩 2023.7.3 撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ。農繁期。
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第30侯) 7月2日~7月6日
半夏生=はんげ、しょうず
   
 三島の七十二侯

アガパンサス(あがぱんさす)、盛んに咲く

南アフリカが原産の多年草で、初夏に光沢と厚みのある葉の株元から花茎を立ち上げて、花火のような形状の涼やかな花が開きます。性質は大変丈夫で育てやすいため、公園や花壇の植え込みなどによく植えられています。性質は冬でも葉が枯れない多年草タイプと冬は地上部が枯れる宿根草タイプ、その中間型があります。草丈は、膝丈にも満たない矮性から、1mを超える大型まであります。

 
 アガパンサス(あがぱんさす)、盛んに咲く 三島市萩 2023.6.21 撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ。農繁期。
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第29侯) 6月27日~7月1日
菖蒲華=あやめ、はなさく
   
 三島の七十二侯

合歓(ねむ)、花ひらく

夏の夕方に、かわった紅の花を咲かせます。花は化粧用の刷毛(はけ)に似ています。オジギソウの葉は触るとシューッと閉じますが、ネムノキの葉は触っただけでは閉じません。夜になるとゆっくりと自分で閉じます。それがまるで眠るようなので 「眠りの木」、それが次第に「ねむの木」に変化しました。地方によっては「七夕」の日に 「ネム流し」といって 合歓の木の枝と大豆の葉を川の流れに流して邪気をはらう行事があります。

 
 合歓(ねむ)、花開く 三島市文教町 2023.6.23 撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ。農繁期。
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第28侯) 6月21日~6月26日
乃東枯=なつかれくさ、かるる
   
 三島の七十二侯

夾竹桃(きょうちくとう)、見ごろ

排気ガスなど公害に強く、公道や高速道路など街中でよく見かけます。また、原爆が落ちたあと、広島で最初に花を咲かせた植物が夾竹桃だったことから、復興のシンボルとされました。
葉が竹に、花が桃に似ていることから、「夾竹桃(キョウチクトウ)」と呼ばれるようになりましたが、実は有毒植物で花や葉、枝、根や果実などのすべての部分に加え、周辺の土にも毒性があります。体内に入ると心臓発作や下痢、痙攣などを引き起こすそうです。夏の風景としてなじみがある花木ですが、くれぐれも口に入れたり、触らないよう気を付けてください。

 
 夾竹桃(きょうちくとう)、見ごろ 三島市芝本町 2023.6.1 撮影






 二十四節気  芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えなど始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第27侯) 6月16日~6月20日
梅子黄=うめのみ、きばむ
   
 三島の七十二侯

万年草(まんねんぐさ)、見ごろ

ほっぽっておいても広がってくれますが、蒸れやすいのでときどき茎を間引きます。メキシコマンネングサなど花茎が伸びるタイプの品種は、花後に花がらを切り取ります。株分けや挿し芽で簡単に増やせ、肥料はあまり必要とせず、やせ地でも元気です。与える場合は薄い液肥程度で十分です

 
 万年草(まんねんぐさ)、見ごろ 三島市徳倉 2023.6.8 撮影






 二十四節気  芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えなど始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第26侯) 6月11日~6月15日
腐草為蛍=くされたるくさ、ほたるとなる
   
 三島の七十二侯

枇杷(びわ)、収穫始まる

初夏の訪れを告げる果実で、江戸時代、中国から伝わった品種をもとに栽培が本格化しました。当時は、食中毒の予防にと、ビワの葉を煎じたものを売る「枇杷葉湯売り」が夏の風物詩だったほどで、広く漢方薬や民間療法として役立てられてきました。種が大きく食べる部分が少ないと思われがちですが、実は食べられる部分の割合はバナナとほぼ同じで70%近くが可食部です。さらに近年では、大玉で甘みの強い品種や、種なしの品種も開発されています。

 
 琵琶(びわ)、収穫始まる 三島市泉町 2023.6.4 撮影






 二十四節気  芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えなど始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第25侯) 6月6日~6月10日
蟷螂生=かまきり、しょうず
   
 三島の七十二侯

百合(ゆり)、見ごろ

ユリの原種は、現在およそ110種余りが確認されていて、日本には14種のユリが自生しています。 その中でも日本にだけ自生しているという固有種が、ヤマユリ、ササユリ、ヒメサユリ(オトメユリ)、タモトユリ、ウケユリ、スカシユリの計6種です。

 
 百合(ゆり)、見ごろ 三島市大宮町 2023.6.1 撮影






 二十四節気  小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第24侯) 6月1日~6月5日
麦秋至=むぎのとき、いたる
   
 三島の七十二侯

姫沙羅(ひめしゃら)、盛ん

山地などに生えて、樹皮はすべすべしていて はがれやすいです。 夏に咲く白い5弁花は、すっきりしていてきれいです。 夏椿より花は小さいく、夏椿は 「沙羅の木」とも呼ばれており、それより小さめなので 「姫」「沙羅」となりました。

 
 姫沙羅(ひめしゃら)、盛ん 三島市萩 2023.5.31 撮影






 二十四節気  小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第23侯) 5月26日~5月31日
紅花栄=べにばな、さかう
   
 三島の七十二侯

立葵(たちあおい)、咲きだす

西アジアから中国にかけてが原産です。わが国へは室町時代に渡来しました。名前のとおり、茎は直立して高さは2~3メートルほどになります。5月から8月ごろ、穂状についた花が下から咲きあがります。花は一重や八重咲き、赤色や白色、ピンク色などと多彩です。古くから薬草として知られています。

 
 立葵(たちあおい)、咲きだす 三島市徳倉 2023.5.21 撮影






 二十四節気  小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第22侯) 5月21日~5月25日
蚕起食桑=かいこおきて、くわをはむ
   
 三島の七十二侯

蛍袋(ほたるぶくろ)、咲きだす

「ホタルブクロ」は、子どもが袋のような花にほたるを入れて遊んだことに由来します]。また、「火垂る袋」で提灯の意味から、チョウチンバナの別名もあります。その他、別名に、ツリガネソウ、アメフリバナなどがあります。

 
 蛍袋(ほたるぶくろ)、咲きだす 三島市萩 2023.5.21 撮影






 二十四節気  立夏 5月6日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第21侯) 5月16日~5月20日
竹箏生=たけのこ、しょうず
   
 三島の七十二侯

山法師(やまぼうし)、見ごろ

東北南部~九州に分布するミズキ科の落葉小高木で、低山の林地や草原に自生するが、初夏に咲く清楚な花や、晩夏に熟す赤い果実を観賞あるいは実用するため、公園、街路、一般家庭の庭にも植栽されます。同属のミズキから進化したとされています。

 
 山法師(やまぼうし)、見ごろ 三島市萩 2023.5.14日 撮影






 二十四節気  立夏 5月11日~5月15日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第20侯) 5月6日~5月10日
蚯蚓出=みみず、いずる
   
 三島の七十二侯

ドクダミ(どくだみ)、盛ん

薄暗くてジメジメとした、やぶ蚊のいそうな場所にごく普通に生育しています。地下茎でどんどん増えていくため、一面のドクダミの群生となることもあります。茎や葉には独特の悪臭があり、その臭いでドクダミの存在に気づくほどです。しかし、古くから何にでも効く薬草として重宝され、現代でも健康茶の材料として根強い人気があります。また加熱すると臭いは消え、山菜として食べることもできます。梅雨の頃にいっせいに花を咲かせます。白い花びらのようなものは花びらではなく、葉が変化してできたものです。本当の花は中心に立つ黄色い棒状の部分で、ここに雄しべと雌しべだけのシンプルな構造の小さな花がぎっしりとつきます。

 
ドクダミ(どくだみ)、見ごろ 三島市大宮町 2023.5.13 撮影 






 二十四節気  立夏 5月6日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第19侯) 5月6日~5月10日
蛙始鳴=かわず、はじめてなく
   
 三島の七十二侯

文目(あやめ)、見ごろ

剣形の葉がきちんと並んで生える葉の様子から、文目(筋道、模様の意) の名がついたと言われます。 「綾目」とも書きます。花弁の基の黄色部分の縞(しま)模様を「綾目」の字で表現しました。よく、この花は  「菖蒲(しょうぶ)」と  表現されますが、「文目」と「菖蒲」は別種で乾いた土に生えます。湿地には向きません。 白花の品種もあります。

 
 文目(あやま)、見ごろ 三島市萩 2023.5.1 撮影






 二十四節気  穀雨 4月20日~5月5日
穀物の発芽を促す、春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第18侯) 4月30日~5月5日
牡丹華=ぼたん、はなさく
   
 三島の七十二侯

夕化粧(ゆうげしょう)、盛んに咲く

アカバナ科マツヨイグサ属の多年草で、 和名の由来は、午後遅くに開花して、艶っぽい花色を持つことからとされるが、実際には昼間でも開花した花を見られる。オシロイバナの通称と紛らわしいので、アカバナユウゲショウと呼ぶこともあります。

 
 夕化粧(ゆうげしょう)、盛んに咲く 三島市徳倉 2023.4.28 撮影






 二十四節気  穀雨 4月20日~5月5日
穀物の発芽を促す、春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第17侯) 4月25日~4月29日
霜止出苗=しもやみて、なえいずる
   
 三島の七十二侯

車輪梅(しゃりんばい)、開花

東北地方南部以西の本州、四国、九州及び沖縄に分布するバラ科の常緑樹。自生は暖地の海岸近くに多く、日本以外でも東南アジアや東アジアにかけて広い範囲に分布します。潮風や大気汚染に強い性質を持ち、街路樹や公園樹として利用されることも多く、花がに似ること、枝葉が車輪状に生じることからシャリンバイ(車輪梅)と命名されました。樹皮や材にはタンニンを含み、樹皮から作る褐色染料は奄美大島の大島紬に使われます。

 
 車輪梅(しゃりんばい)、開花 三島市大宮町町 2023.4.28 撮影






 二十四節気  穀雨 4月20日~5月5日
穀物の発芽を促す、春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第16侯) 4月20日~4月24日
葭始生=あし、はじめてしょうず
   
 三島の七十二侯

鬼田平子(おにたびらこ)、盛んに咲く

日本だけでなく、世界に広く分布している1年草で、道沿いや造成地などの荒れ地、公園や林縁など、様々な立地に生育します。痩せ地に生育すると10cmほどの小型で、かわいいですが、栄養分の多い場所では株立ちとなって高さ1m近くの花茎を形成することもあります。、春から夏にかけて長い花茎を形成し、次々と花を咲かせ、種子には冠毛があって、風に乗り散布されます。

 
 鬼田平子(おにたびらこ)、盛んに咲く 三島市大宮町町 2023.4.10 撮影






 二十四節気  清明 4月5日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第15侯) 4月15日~4月19日
虹始見=にじ、はじめてあらわる
   
 三島の七十二侯

薯莪(しゃが)、咲きはじめる

中国中部を原産とするアヤメ科の多年草。古い時代に渡来したものが野生化した帰化植物で、北海道を除いた日本各地の山麓や林内の斜面などに分布します。やや湿った半日陰地を好みますが、環境を選ばず丈夫に育ち、病害虫の影響もほとんどないため、日当たりの悪い斜面や軒下、ぬかるんだ土地のグランドカバーなどに利用できます。漢字表記は薯莪あるいは射干で、薯はイモ類を、莪はヨモギやアザミの一種を表すが、植物学者の牧野富太郎氏によればシャガという名前は同じアヤメ科のヒオウギの漢名「射干」に由来し、葉の出方が扇型になるヒオウギと誤認されたことによるものとされます。開花は4~5月で、葉の間から伸びた花茎が段状に分岐し、その先に直径5~6センチの花を咲かせます。花弁は白で青紫色のぼかし模様があり、花の中央部には黄色い斑点とトサカ状の突起があります。また、外側の花弁の中央部はへこみ、その周囲には切れ込みが入ります。

 
薯莪(しゃが)、咲きはじめる 三島市文教町 2023.4.16 撮影






 二十四節気  清明 4月5日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第14侯) 4月10日~4月14日
鴻雁北=こうがん、かえる
   
 三島の七十二侯

紅要黐(べにかなめもち)、新芽伸びる

春先に葉が紅葉し、冬に緑色となる一風変ったバラ目バラ科カナメモチ属の常緑広葉木小高木です。新芽の頃の紅葉は、アントシアニンという成分で葉が赤くなります。春~初夏、泡を吹いたように白い小さな五弁花を枝先に多数つけて散房状花序を形成します。どの木も庭の生垣や街路樹、公園樹として植えられます。

 
 紅要黐(べにかなめもち)、新芽伸びる 三島市文教町 2023.4.9 撮影






 二十四節気  清明 4月5日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第13侯) 4月5日~4月9日
玄鳥至=つばめ、きたる
   
 三島の七十二侯

白花山吹(しろばなやまぶき)、咲きはじめる

山吹(やまぶき)は、春に美しいオレンジ色に近い黄色の花を咲かせる落葉低木です。北海道から本州に自生しています。山吹色という色の名前はこの山吹(やまぶき)の花の色が由来です。春に山吹色の花を枝一面に咲かせる姿はとても美しく見事です。株元から伸びたそれぞれの枝は、自然に弓なりになり、枝一面に花をつけます。花は一重の他、八重もあります。また白い花が咲く白花山吹もあります。

 
 山吹(やまぶき)、咲きはじめる 三島市萩 2023.4.1 撮影






 二十四節気  春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第12侯) 3月31日~4月4日
雷乃発声=かみなり、すなわちこえをはっす
   
 三島の七十二侯

常盤万作(ときわまんさく)、見ごろ

マンサク科の常緑樹で、4月~5月にピンクや白の花が一斉に開花し、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほど華やかです。病害虫に強く丈夫な常盤万作は、和風、洋風どちらの雰囲気にも合い、街路樹や公園樹、マンションなどのエントランスの植栽としてよく利用されています。芽吹き力が強く刈り込みに耐えるため、生け垣として使うこともできます。

 
常盤万作(ときわまんさく)、見ごろ 三島市徳倉 2023.3.31 撮影






 二十四節気  春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第11侯) 3月26日~3月30日
桜始開=さくら、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯

蒲公英(たんぽぽ)、見ごろ

開花時期は3月中旬から5月末ごろまでで、関東タンポポと西洋タンポポがあります。関東タンポポと西洋タンポポの違いは、花の下のところがベリッとめくれてるのが”西洋”で、めくれていないのが”関東”です。都市近辺で見られるのは、ほとんどが 帰化植物の「西洋タンポポ」です。


 
蒲公英(たんぽぽ)、見ごろ 三島市文教町 2023.3.19 撮影 






 二十四節気  春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第10侯) 3月21日~3月25日
雀始巣=すずめ、はじめてすくう
   
 三島の七十二侯

日向水木(ひゅうがみずき)咲きはじめる

マンサク科トサミズキ属の落葉低木です。耐寒、耐暑性ともに優れ、自然樹形で育てられ手間がかからないため、公園や川沿いなどの公共空間の植栽にも利用されています。自然樹形の他、刈り込みに堪えるので生垣にもできます。ヒュウガミズキの花は、3月~4月にかけて淡い黄色の花がうつむいたような姿で開花します。派手さはありませんが楚々としてかわいらしい花です。葉はハートのような形で、花が開花した後に芽吹きます。初夏の青葉、秋の紅葉とも美しく目を引きます。

 
 日向水木(ひゅうがみずき)、咲きはじめる 三島市文教町 2023.3.19 撮影






 二十四節気  啓蟄 3月6日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第9侯) 3月16日~3月20日
葉虫化蝶=なむし、ちょうとなる
   
 三島の七十二侯

ナルキッスス・ブルボコディウム、見ごろ

ナルキッスス・バルボコディウムは小型原種スイセンの代表的な種類で、変種や亜種を含めて、ヨーロッパ南西部や北アフリカに広く分布しています。自生地の気候は雨季と乾季がはっきりしており、日当たりのよい草原や岩場に生えることが多く、自生地によっては雨季に水没するような場所に生えていることもあります。
秋の中ごろから葉を伸ばして、葉を成長させながら冬を越します。このころから花芽が見え始め、早春のころには花冠の広がった黄色いペチコートのような花を、1茎に1花開きます。晩春のころより葉が枯れ始めて落葉し、夏の間は休眠(夏眠)します。

 
ナルキッスス・ブルボコディウム、見ごろ 三島市徳倉 2023.3.15 撮影 






 二十四節気  啓蟄 3月6日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第8侯) 3月11日~3月15日
桃始笑=もも、はじめてさく
   
 三島の七十二侯

クリスマスローズ(くりすますろーず)、盛んに咲く

クリスマスローズはキンポウゲ科の多年草です。 開花時期は12月~4月にかけてで、耐寒性が強く育てやすい品種がたくさんあります。 原産地は東ヨーロッパや西アジアで、現地ではクリスマスの時期に開花を迎えます。 品種によるものの、日本では1月以降に開花するものが多い点が特徴です。

 
クリスマスローズ(はくくりすますろーず)、盛んに咲く 三島市萩 2023.3.12 撮影 






 二十四節気  啓蟄 3月6日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第8侯) 3月11日~3月15日
桃始笑=もも、はじめてさく
   
 三島の七十二侯

白木蓮(はくもくれん)、咲きだす

白い清楚な花で、花びらの幅が広く、厚みがあります。花は上向きに閉じたような形で咲いて全開しません。これが辛夷と違うところで、開花しているときの風景は、白い小鳥が木にいっぱい止まっているように見えます。花びらは太陽の光を受けて南側がふくらむため、花先は北側を指します。このことから、「磁石の木」と  呼ばれることもあります。

 
白木蓮(はくもくれん)、咲きだす 長泉町納米里 2023.3.7 撮影 






 二十四節気  雨水 2月19日~3月5日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕の準備が始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第6侯) 3月1日~3月5日
草木萌動=そうもく、めばえいずる
   
 三島の七十二侯

沈丁花(じんちょうげ)、咲きだす

春の開花ラッシュの始まりを告げる花で、中国原産で室町時代に渡来しました。 花芽は、前年の秋にはできていますが、実際に咲き出すまでに寒い中、3ヶ月以上を花芽のまま過ごします。 外側はピンクで内側は白いが、外側、内側ともに白い種類もあります。香りは「沈香(じんこう)」という香りに似ていて、葉の形が 丁子(ちょうじ)という植物に似ているところから、 「沈丁花」になりました。  

 
沈丁花(じんちょうげ)、咲きだす 三島市萩 2023.2.22 撮影 






 二十四節気  雨水 2月19日~3月5日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕の準備が始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第5侯) 2月24日~2月28日
霞始鞬=かすみ、はじめてたなびく
   
 三島の七十二侯

木瓜(ぼけ)の花、咲きだす

開花時期は、11月下旬 ~ 翌 4月中旬で、11月頃から咲き出す花は春に開花するものと区別するために 「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがあります。中国原産で実が瓜のような形であるところから「木瓜(もっけ)」と呼んでいたのが次第に「もけ」→「ぼけ」になったようです。花の色は赤、白、ピンクなどで、枝にトゲがある物とない物があります。

 
木瓜(ぼけ)の花、咲きだす 三島市徳倉 2023.2.19 撮影  






 二十四節気  雨水 2月19日~3月5日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕の準備が始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第4侯) 2月19日~2月23日
土脉潤起=つちのしょう、うるおいおこる
   
 三島の七十二侯

万作(まんさく)、咲きだす

冬の名残のある野山などで、木々の芽吹きも始まらない季節に黄色の花を咲かせ、いち早く春の訪れを告げる花木です。花がよく咲けば豊作、花が少なければ不作など、稲の作柄を占う植物として古くから人との深いつながりをもっていました。そこから満作の名がついたとも、開花期が早いことから「まず咲く」や「真っ先」が変化したともいわれています。

 
万作(まんさく)、咲きだす 三島市徳倉 2023.2.19 撮影   





 二十四節気  立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日から数える
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第3侯) 2月14日~2月18日
魚上氷=うお、こおりをいずる
   
 三島の七十二侯

金柑(きんかん)、収穫始まる

金柑は黄金色の果実を実らせるミカン科の常緑低木でで果実は球形か、たまご型をしています。丈夫で育てやすく、庭木としても果樹としても人気があります。枝にトゲがある品種もあります。原産は中国ですが、育てやすく見た目にも美しいので日本の各地でよく見かけます。

 
 金柑(きんかん)、収穫始まる 三島市徳倉 2023.2.19 撮影






 二十四節気  立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日から数える
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第2侯) 2月9日~2月13日
黄鶯睍睆=うぐいす、なく
   
 三島の七十二侯

梅(うめ)の花、咲きだす

梅の木は、幹がゴツゴツしているのが特徴で花を見ただけでは 桜などと区別がつきにくいです。梅雨の頃に収穫した実が梅干しとなります。江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、全国で梅林が見られるようになりました。ちなみに 「梅雨(つゆ)」の名の由来は、梅の実がなる頃に雨が多いからのようです。

 
梅(うめ)の花、咲きだす 三島市幸原町 2023.2.9 撮影  






 二十四節気  立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日から数える
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第1侯) 2月4日~2月8日
東風解凍=はるかぜ、こおりをとく
   
 三島の七十二侯

黄水仙(きずいせん)、見ごろ

手入れが簡単で、植え付けた後何年にもわたって育てることができます。簡単に鉢に植えることができ、また他の植物と一緒に庭に植え、自由に成長させたり、集団で植えて一面の花畑を作ったりすることもできます。様々な品種のキズイセン(黄水仙)が冬から初夏にかけて咲きます。装飾的価値が高く、切り花に使用することができます。

 
黄水仙(きずいせん)、見ごろ 三島市文教町 2023.2.3 撮影 






 二十四節気  大寒 1月20日~2月3日
寒さがもっとも厳しいころで、梅の開花がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第72侯) 1月30日~2月3日
鷄始乳=にわとり、はじめてとやにつく
   
 三島の七十二侯

蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、見ごろ

ジャノメエリカは、ツツジ科の植物で南アフリカからヨーロッパが原産地の植物で、冬から春に開花します。エリカ属には700種以上の野生種(大部分は南アフリカ原産)があり、多くの園芸品種もつくりだされています。日本で一番普及しているのが大正期以降の渡来した「ジャノメエリカ」で、耐寒性、耐暑性があり暖地では庭植えにも向いています。

 
蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、見ごろ 三島市文教町 2023.2.3 撮影 






 二十四節気  大寒 1月20日~2月3日
寒さがもっとも厳しいころで、梅の開花がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第71侯) 1月25日~1月29日
水沢腹堅=さわみず、こおりつめる
   
 三島の七十二侯

蔓日々草(つるにちにちそう)、咲きだす

蔓日々草は、春から夏にかけて清楚な青紫色の花を咲かせる多年草です。繁殖力旺盛で、半日陰でもよく育ち群生していくので、グラウンドカバーに最適とされています。

 
 蔓日々草(つるにちにちそう)、咲きだす 三島市文教町 2023.1.22 撮影 






 二十四節気  大寒 1月20日~2月3日
寒さがもっとも厳しいころで、梅の開花がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第70侯) 1月20日~1月24日
欵冬華=ふきのはな、さく
   
 三島の七十二侯

仏の座(ほとけのざ)、盛ん

半円形の葉が茎を取り囲んでつく様子を、蓮華座(れんげざ)に見立てました。春の七草のひとつの 「ほとけのざ」は、この花ではなく、キク科の「田平子(たびらこ)」 のことを指します。

 
 仏の座(ほとけのざ)、盛ん 三島市壱町田 2023.1.22 撮影 






 二十四節気  小寒 1月6日~1月19日
寒の入りで、節分までを「寒の内」といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第69侯) 1月15日~1月19日
雉始雛=きじ、はじめてなく
   
 三島の七十二侯

乙女椿(おとめつばき)、咲きだす

ピンクの八重の椿として有名な「乙女椿」は、どっしりと整った花容がすばらしく、どこにあっても見間違えることはありません。ほかの椿と違って、黄色い雄しべが見えないのが特徴で、「江戸時代、他藩に出回らないように門外不出とされたことから「お止め椿」と呼ばれていたのが転じて「乙女椿」になった」ようです。しかし、この整った花の姿からは、乙女椿の名がさわしいようです。

 
乙女椿(おとめつばき)、さきだす 三島市萩 2023.1.16 撮影 






 二十四節気  小寒 1月6日~1月19日
寒の入りで、節分までを「寒の内」といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第68侯) 1月10日~1月14日
水泉動=しみず、あたたかをふくむ
   
 三島の七十二侯

アロエ(あろえ)、見ごろ

日本で栽培されているのはほとんどが 「木立(きだち)アロエ」 という種類で、「木立蘆薈(きだちろかい)」 ともよばれています。 「蘆薈(ろかい)」は、「aloe」を「ロエ」と音読みしたものに 「蘆(ろ)」と 「薈(え)=会)」の漢字をつけたもののようです。

 
 アロエ(あろえ)、見ごろ 三島市大社町 2023.1.13 撮影 






 二十四節気  小寒 1月6日~1月19日
寒の入りで、節分までを「寒の内」といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第67侯) 1月6日~1月9日
芹乃栄=せり、すなわちさかう
   
 三島の七十二侯

大黄花片喰(おおきばなかたばみ)、開花

まだ寒い1月頃から咲きだします。黄色の大きめの花なので 「大黄花」になりました。 一度開花したあとは、日中の陽が当たるときに開花し、朝晩や陽がかげったときは閉じるを繰り返します。葉は3枚で斑点があるのが特徴。「片喰(かたばみ)」は「傍食」「酢漿草」とも書きます。

 
 大黄花片喰(おおきばなかたばみ)、開花 三島市徳倉 2022.12.31撮影  






 二十四節気  冬至 12月22日~1月5日
1年で昼が一番短い日で寒さが増し柚子湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第66侯) 12月27日~1月1日
雪下出麦=ゆきわたりて、むぎのびる
   
 三島の七十二侯

蝋梅(ろうばい)、咲きだす

開花時期は、12月下旬 ~ 翌 3月中旬頃 で、お正月頃から咲き出します。  花の少ない季節に咲く、  うれしい花です。 中国原産で、  日本には17世紀頃に渡来しました。 「蠟細工のような、梅に似た花」から  「蠟梅」の名になったようです。

 
 蝋梅(ろうばい)、咲きだす 三島市大宮町 2022.12.31撮影  






 二十四節気  冬至 12月22日~1月5日
1年で昼が一番短い日で寒さが増し柚子湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第65侯) 12月27日~1月1日
麋角解=さわしかのつの、おつる
   
 三島の七十二侯

霜柱(しもばしら)、伸びる

霜柱とは、冬季など氷点下になる時に、地中の水分が毛細管現象によって地表にしみ出して柱状に凍結したものです。 霜柱は地中にある液体の水が凍ってできたものであり、空気中の水蒸気が昇華して凍った霜とは別の現象です。 ウィキペディア

 
 霜柱(しもばしら)、伸びる 三島市大宮町 2022.12.19撮影 






 二十四節気  冬至 12月22日~1月5日
1年で昼が一番短い日で寒さが増し柚子湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第64侯) 12月22日~12月26日
乃東生=なつかれくさ、しょうず
   
 三島の七十二侯

柚子(ゆず)、実る

果皮に多く含まれる爽やかな香り。柑橘の香りの中でも、特に柚子が持つ爽やかな香りは主成分であるリモネンによりリラックス効果も高いとされています。柚子に含まれるビタミンCは日本の柑橘類でNo,1。特に果皮に含まれるビタミンCの含有量はレモンよりも多く含まれています。柚子を丸ごと搾る柚子果汁からは、果皮の栄養素もしっかりと体に取り入れることが出来ます。

 
 柚子(ゆず)、実る 三島市大宮町 2022.12.7撮影






 二十四節気  大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第63侯) 12月17日~12月21日
鰍魚群=さけのうお、むれる
   
 三島の七十二侯

八手(やつで)の花、盛んに咲く

 大きくて艶のある分厚い葉が特徴のヤツデは、関東から沖縄に分布し、暖かい土地の海岸の林などに生えています。また、庭園樹としても好んで植えられる常緑低木です。低木と言っても2〜3 mになり、幹は数本がまとまって伸び、まばらに枝分かれしています。

 
 八手(やつで)の花、盛んに咲く 三島市大宮町 2022.12.7撮影






 二十四節気  大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第62侯) 12月12日~12月16日
熊蟄穴=くま、あなにこもる
   
 三島の七十二侯

栴檀(せんだん)の実、たわわ

センダン科センダン属の落葉高木です。葉や木には香りが感じられますが、それほど強くなく、香木で言われる「栴檀」やことわざで言われる「栴檀は双葉より芳し」という言葉が指すのはビャクダン(白檀)の事であり、よく間違われてしまうようです。11月頃から多くの実をつけますが、センダンの実には人間やペットにとって有害となる物質が含まれています。鳥が食べる姿を見かける事もありますが、人や犬が食べてしまうと中毒を起こしてしまいますのでご注意ください。

 
 栴檀(せんだん)の実、たわわ 三島市大宮町 2022.12.7撮影






 二十四節気  大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第61侯) 12月7日~12月11日
閉塞成冬=そらさむく、ふゆとなる
   
 三島の七十二侯

千両(せんりょう)、見ごろ

東海地方、紀伊半島、四国、九州及び沖縄に分布するセンリョウ科の常緑小低木で、暖地の常緑樹林内に自生するが、和風庭園の下草の定番であり、お金にちなんだ縁起の良い名前から、正月飾りに使われることもあります。日本以外でも中国からインドに至るアジア各地に分布しています。

 
 千両(せんりょう)、見ごろ 三島市文教町 2022.12.2撮影 






 二十四節気  小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里では木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第60侯) 12月2日~12月6日
橘始黄=たちばな、はじめてきばむ
   
 三島の七十二侯

浜姫榊(はまひさかき)、見ごろ

日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布するモッコク科ヒサカキ属の常緑低木です。日本では千葉県以西の本州、九州、琉球列島に分布しており、海岸を中心に自生しています。神事や仏事に用いられるヒサカキの近縁種で、庭木として利用されています。
潮風や乾燥に強く、海岸沿いの街路樹や公園樹としてよく植栽されます。ハマヒサカキの花期は10月~12月で花期になると、上部の枝の葉腋に、小さな花を咲かせます。花は径5㎜前後の大きさで、下向きに1~4個が束生します。

 
 浜姫榊(はまひさかき)、見ごろ 三島市萩 2022.12.2撮影






 二十四節気  小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里では木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第59侯) 11月27日~12月1日
朔風払葉=きたかぜ、このはをはらう
   
 三島の七十二侯

磯菊(いそぎく)、盛んに咲く

日本固有種の野生菊で、分布域は千葉県犬吠崎から静岡県の御前崎にあり、海岸の崖や岩場などに自生が見られます。栽培は江戸時代から始まっていて、現在では逸出したものが自生地以外でも野生化しています。花期は10月~12月上旬で、伸びた茎の頂部に、花径1.5㎝程度の頭花を散房状に多数咲かせ、花色は黄色だけです。

 
 磯菊(いそぎく)、盛んに咲く 三島市萩にて撮影 20221121






 二十四節気  小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里では木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第58侯) 11月22日~11月26日
虹蔵不見=にじ、かくれてみえず
   
 三島の七十二侯

柊(ひいらぎ)、見ごろ

開花時期は、11月初旬 ~ 12月中旬頃で、金木犀や柊木犀の花のあとに咲きます。葉は固くてギザギザがありさわると痛いので、さわると「ひいらぐ (疼く。ひりひり痛む)」 ことから、「ひいらぎぎ(疼木)」となり、次第に「ひいらぎ」になったようです。老木になるとこの刺がなくなり葉も丸くなります。葉は光沢があってよい香りの白い花を付けます。

 
柊(ひいらぎ)、見ごろ 三島市幸原にて 2022.11.18撮影 






 二十四節気  立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第57侯) 11月17日~11月21日
金盞香=きんせんか、さく
   
 三島の七十二侯

柿の紅葉(かきのこうよう)、見ごろ

柿は秋になると赤く色づきます。柿畑が一面紅葉と果実で赤色に染まる様子は、カエデとはまた違う美しさがあります。また、カキの紅葉は、料亭などで料理の飾りとして利用されるツマものとして高値で取引されています。赤い色の本体はアントシアニンという色素であまり長持ちしませんが、農業研究開発センターでは、ビタミンCと食塩の保存液に漬けることで、最長1年間その美しさを保存する技術を開発しています。

 柿の紅葉(かきのこうよう)、見ごろ 三島市徳倉にて 2022.11.12撮影






 二十四節気  立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第56侯) 11月2日~11月16日
地始凍=ち、はじめてこおる
   
 三島の七十二侯

皇帝ダリア(こうていだりあ)、見ごろ

成長すると3~4mにもなる事から皇帝と名付けられました。別名、木立(こだち)ダリアとも言い、丈が3~4メートルにもなります。花はピンク色で直径約20センチメートルの 大輪の花を茎の頂上につけます。晩秋の頃、空にそびえて立つ姿は圧巻です。霜に弱いので、気温が3度以下の時は家に入れます。また、夜に街灯の下におくと蕾が付きませんので、暗い所に移動しましょう。

 皇帝ダリア(こうていだりあ)、見ごろ 長泉町上土狩にて 2022.11.12撮影






 二十四節気  立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第55侯) 11月7日~11月11日
山茶始開=つばき、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯

島十練子(しまとねりこ)の実、見ごろ

島に育つトネリコの仲間という意味で、名づけられました。トネリコは「共練り濃」、「戸練り粉」が転じたもので、樹皮を煮てニカワ状にしたものに墨を混ぜて練ったものが、写経などに使われたことに由来します。5月ごろに白くて香りのある小さな白い花を円錐状に咲かせ、その後、秋には赤みを帯びた豆のような実(翼果)を樹冠いっぱいにつけます。

 島十練子(しまとねりこ)の実、見ごろ 三島市文教町にて 2022.11.3撮影






 二十四節気  霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山から下り初霜が降りる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第54侯) 11月2日~11月6日
楓蔦黄=もみじ、つた、きばむ
   
 三島の七十二侯

嫁菜(よめな)、盛ん

開花は夏から秋で、茎から枝分かれした花茎の先端に写真のような花を一輪ずつ咲かせます。花は直径3センチほどで、中央部にある黄色の管状花と、周囲を囲む淡い青色の舌状花に分けられます。花や蕾は食用となり、天婦羅や花酒にして利用します。

 嫁菜(よめな)、盛ん 三島市文教町にて 2022.11.3撮影






 二十四節気  霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山から下り初霜が降りる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第53侯) 10月27日~11月1日
霎時施=こさめ、ときどきふる
   
 三島の七十二侯

西蛮蜀黍(せいばんもろこし)、盛ん

世界じゅうで手に負えない勢いで増えています。 国内では 1945 年ごろに関東地方で発見され、 以降急増 しました。 市内でもいたるところにごく普通に生え、もともとあっ たススキなどの在来種の生育場所を奪ってしまっています。 風媒花なので、 花粉を空中にまき散 らして、 イネ科花粉症の原因になりま す。 また繁殖力が非常に強く、 多年 草であるため、 一度入りこむと地域 の生態系に大きな打撃を与えます。

 
 西蛮蜀黍(せいばんもろこし)、盛ん 三島市壱町田にて 2022.10.17撮影






 二十四節気  霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山から下り初霜が降りる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第52侯) 10月23日~10月27日
霜始降=しも、はじめてふる
   
 三島の七十二侯

秋明菊(しゅめいぎく)、見ごろ

秋に菊に似た花を咲かせるところからこの名前になりました
。中国原産で日本に渡来したことにより、漢名が「秋牡丹」になりました。花のあと、綿毛が出てきます。
濃いピンク色の花は別名 「貴船菊(きぶねぎく)」と言います。京都の貴船地方に多いことによります。

 秋明菊(しゅうめいぎく)、見ごろ 三島市徳倉にて 2022.10.17






 二十四節気  寒露 10月8日~10月22日
寒く感じられるようになるが、まだ過ごしやすい時期で、農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第51侯) 10月18日~10月22日
蟋蟀在戸=きりぎりす、とにあり
   
 三島の七十二侯

杜鵑草(ほととぎす)、盛んに咲く

秋に日陰に多く生えます。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と似ていることからこの名になりました。葉にある斑点は花が咲く頃には消えるようです。 「杜鵑」とも書きます。鳥のホトトギスは 「不如帰」です。

 杜鵑草(ほととぎす)、盛んに咲く 三島市萩にて 2022.10.17






 二十四節気  寒露 10月8日~10月22日
寒く感じられるようになるが、まだ過ごしやすい時期で、農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第50侯) 10月13日~10月17日
菊花開=きくのはな、ひらく
   
 三島の七十二侯

背高泡立草(せいたかあわだちそう)、咲きだす

北アメリカ原産の帰化植物で、もともとは観賞用に導入されたとの説もあるが、急速に広がったのは大二次世界大戦後。蜜源植物として優秀であるので養蜂業者が積極的に種子を散布したとの話もあります。和名の由来は、同じ属のアキノキリンソウの別名であるアワダチソウよりも草丈が高いことによります。

 背高泡立草(せいたかあわだちそう)、咲きだす 三島市大宮町にて 2022.10.13






 二十四節気  寒露 10月8日~10月22日
寒く感じられるようになるが、まだ過ごしやすい時期で、農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第49侯) 10月8日~10月12日
鴻雁来=こうがん、きたる
   
 三島の七十二侯

秋の野芥子(あきののげし)、盛ん

野芥子(のげし)は葉の形が芥子(けし)の仲間に似ているいる事からといわれ、春から夏に咲く野芥子(のげし)に似て、秋に咲くから「秋の野芥子」とよばれています。草丈は大きいが花の色が淡黄色で稀に白色もあり、秋の野などで多くの花をつけている様は秋そのもので、花は朝、遅く開き夕方には しぼんでしまいます。

秋の野芥子(あきののげし)、盛ん 三島市大宮町にて 2022.10.6






 二十四節気  秋分 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第48侯) 10月3日~10月7日
水始涸=みず、はじめてかるる
   
 三島の七十二侯

酔芙蓉(すいふよう)、開花

花は芙蓉と同じ一日花で、午前中は白色だが、午後になると赤みを増し、夜には完全な紅色になります。開花は7~10月で、蕾は細毛のある二層の萼に包まれ存在感があります。花の直径は芙蓉と同様の12センチほどで、八重咲きが基本ですが、花弁が5枚の一重咲きもあります。一重咲き種には花後、直径2~3センチの果実ができ、八重咲き種は八重咲きのサクラなどと同様に結実しません。このため繁殖は挿し木によることが多いです。

酔芙蓉(すいふよう)、開花 三島市文教町にて 2022.9.288撮影






 二十四節気  秋分 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第47侯) 9月28日~10月2日
蟄虫坯戸=むし、かくれてとをふさぐ
   
 三島の七十二侯

イヌサフラン(いぬさふらん)、盛ん

イヌサフランは多年生の園芸植物で、秋にピンク色のサフランに似た花をつけます。春になると20~30cmほどの葉を伸ばしますが、葉は夏になると枯れ、花が咲く時には葉はありません。球根は直径が3~5cmで寒さに強く、地面に植えたままで何年も花をつけます。植物全体に「コルヒチン」という猛毒を含んでおり、少し食べただけでも下痢や嘔吐、皮膚の知覚減退、呼吸困難などの症状を引き起こし、重篤な場合には死亡することがあります。

犬サフラン(いぬさふらん)、盛ん 三島市萩にて 2022.9.288撮影






 二十四節気  秋分 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第46侯) 9月23日~9月27日
雷乃収声=かみなり、すなわちこえをおさむ
   
 三島の七十二侯

玉簾(たますだれ)、見ごろ

タマスダレ(玉簾)は、上を向いて一斉に咲く白い花が清々しい植物で、とても丈夫で育てやすく、日本でも半野生化している姿を見られます。

玉簾(たますだれ)、見ごろ 三島市徳倉にて 2022.9.218撮影






 二十四節気  白露 9月8日~9月22日
草木の葉の先に露ができるころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第45侯) 9月23日~9月27日
玄鳥去=つばめ、なく
   
 三島の七十二侯

萩(はぎ)、盛んに咲く

秋の七草のひとつとして、日本各地の山野でごくふつうに見られ、萩といえば山萩(やまはぎ)を指します。東京近辺で見られるものは「宮城野萩(みやぎのはぎ)」と「山萩」がほとんどです。「萩」の字は「秋」に「草(草かんむり)」なので まさに秋の花ですが、早いものは夏前から咲き出しています。 花は豆のような蝶形花で枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料になります。葉を落とした枝を  束ねて箒(ほうき)にしました。地上部は一部を残して枯死し、毎年新しい芽を出すことから  「はえぎ(生え芽)」となり、しだいに「はぎ」に変化しました。

萩(はぎ)、盛んに咲く 三島市徳倉にて 2022.9.218撮影






 二十四節気  白露 9月8日~9月22日
草木の葉の先に露ができるころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第44侯) 9月13日~9月22日
鶺鴒鳴=せきれい、なく
   
 三島の七十二侯

彼岸花(ひがんばな)、見ごろ

「暑さ寒さも彼岸まで」と言われているように、ちょっと涼しくなってきました。9月中旬頃に突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになります。白い種類(白花曼珠沙華)もあって、花のあとで葉が伸びてきますが、冬と春を越して夏近くなると  葉は全く消えてしまいますので、花と葉を同時に見ることはできません。

彼岸花(ひがんばな)、見ごろ三島市徳倉にて 2022.9.18撮影






 二十四節気  白露 9月8日~9月22日
草木の葉の先に露ができるころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第43侯) 9月8日~9月12日
草露白=くさのつゆ、しろし
   
 三島の七十二侯

猩猩草(しょうじょうそう)の葉、色づく

花は8月から10月頃にかけて開花し、秋に頭頂部の葉がオレンジ色に変わり、とても目立ちます。(花ではありません)。葉っぱの形もおもしろく、茎葉を傷つけると白い乳液が出てきます。

猩草(しょうじょうそうの葉)、色づく 三島市徳倉にて 2022.9.5撮影






 二十四節気  処暑 8月23日~9月7日
処暑は暑さが止まる意味で、残暑は厳しいが朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第42侯) 9月2日~9月7日
木乃登=こくもの、すなわちみのる
   
 三島の七十二侯

稲(いね)、穂を伸ばす

イネ(稲、稻、禾)は、イネ科イネ属の植物で、属名Oryza は古代ギリシア語由来のラテン語で「米」または「イネ」を意味します。種小名 sativa は「栽培されている」といった意味で、収穫物は米と呼ばれ、トウモロコシやコムギ(小麦)とともに世界三大穀物の一つとなっています。(wikipediaより)

稲(いね)、穂を伸ばす 三島市萩にて 2022.9.3撮影






 二十四節気  処暑 8月23日~9月7日
処暑は暑さが止まる意味で、残暑は厳しいが朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第41侯) 8月28日~9月1日
天地始粛=てんち、はじめてさむし
   
 三島の七十二侯

キバナコスモス(きばなこすもす)、盛ん

メキシコ原産で、7~10月頃開花し、長い間咲き続けます。花色は、黄色またはオレンジ色のコスモスの仲間で、かつ、黄色っぽい花が咲くので、 この名前になりました。葉っぱは、コスモスより太くギザギザしています。

キバナコスモス(きばなこすもす)、盛ん 三島市萩にて 2022.9.3撮影






 二十四節気  処暑 8月23日~9月7日
処暑は暑さが止まる意味で、残暑は厳しいが朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第40侯) 8月23日~8月27日
綿柎開=わたのはなしべ、ひらく
   
 三島の七十二侯

藪蘭(やぶらん)、咲きだす

本州(関東地方以西)、四国及び九州に分布するユリ科ヤブラン属の常緑性多年草で、日本のほか韓国や中国にも自生しています。林の中など湿気のある半日陰地を好むため、庭においては寄せ植えのほか、高木の下など日陰になる場所のグランドカバーとして使われます。藪に咲き、蘭のような葉を持つことからヤブランと命名されました。古名はヤマスゲ(山菅)といい、その名は万葉集にも登場するほど古くから日本人に親しまれていますが、最近では「サマームスカリ」や「リリオペ」といった名で売られていることも多いです。

藪蘭(やぶらん)、咲きだす 三島市文教町にて 2022.8.14撮影






 二十四節気  立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第39侯) 8月18日~8月22日
蒙霧升降=ふかききり、まとう
   
 三島の七十二侯

薄(すすき)、穂をだす

秋の月見のお供えとして欠かせないもので、「十五夜」には収穫物と一緒に供えられます。箱根の仙石原や奈良の若草山で行われる「山焼き」は、ススキを野焼きすることで、春先に行います。この野焼きをしないと、ススキの草原には次第に樹木が侵入し、ススキの原として維持することができなくなるので、一年に一度全部焼き払ってススキの草原を残すようにしています。

薄(すすき)、穂をだす 三島市壱町田にて2022.14撮影






 二十四節気  立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第38侯) 8月13日~8月17日
寒蝉鳴=ひぐらし、なく
   
 三島の七十二侯

花茗荷(はなみょうが)、開花

花茗荷(はなみょうが)の花は、9月の上旬~中旬に茎の先端に白色の花を咲かせます。一般の茗荷(みょうが)は、地下よりつぼみを出し淡い黄色の花をつけ食用にします。花みょうがは、一般的には知られていない花で、栽培されているのも非常に珍しいです。

花茗荷(はなみょうが)、開花 三島市壱町田にて2022.14撮影






 二十四節気  立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第37侯) 8月7日~8月12日
涼風至=すずかぜ、いたる
   
 三島の七十二侯

女郎花(おみなえし)、咲きだす

開花時期は、7月上旬 ~ 10月上旬頃で、「秋の七草」の一つだが夏頃から咲いている黄色い清楚な5弁花です。山野に生えます。「おみな」は「女」の意で、「えし」は古語の「へし(圧)」で、美女を圧倒する美しさから名づけられました。漢字で「女郎花」と  書くようになったのは平安時代のなかば頃から、と言われています。 

女郎花(おみなえし)咲きだす 三島市萩にて2022.8.8撮影





 二十四節気  大暑 7月23日~8月6日
梅雨が明け最も暑いころで、、セミの鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第36侯) 8月2日~8月6日
大雨時行=たいう、ときどきにふる
   
 三島の七十二侯

芙蓉(ふよう)、咲きだす

開花時期は、 8月初旬~ 10月初旬頃で、ピンク色の大型の花です。枯れたあとの姿も印象的 で「枯れ芙蓉」と呼ばれています。 昔から、「美しい人のたとえ」に 用いられている花で、美しくしとやかな顔立ちのことを 「芙蓉の顔」といいます。

芙蓉(ふよう)咲きだす 三島市幸原にて2022.7.29撮影






 二十四節気  大暑 7月23日~8月6日
梅雨が明け最も暑いころで、、セミの鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第35侯) 7月28日~8月1日
土潤溽暑=つち、うるおうてむしあつし
   
 三島の七十二侯

ルリマツリ(るりまつり)、盛ん

6〜10月まで長い期間にわたって開花します。寒くなる11月下旬頃になると生育が止まりますが、越年して翌春にはまた新梢を出すというサイクルで、息の長い植物です。花が少なくなる真夏にも暑さに負けることなく次々とつぼみを付けて咲き、庭に華やぎをもたらしてくれます。

ルリマツリ(るりまつり)盛ん 三島市幸原にて2022.7.29撮影






 二十四節気  大暑 7月23日~8月6日
梅雨が明け最も暑いころで、、セミの鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第34侯) 7月23日~7月27日
牡丹華=ぼたん、はじめてはなをむすぶ
   
 三島の七十二侯

向日葵(ひまわり)、盛ん

向日葵(ひまわり)は、キク科の一年草です。花は黄色で、種は食用となります。「日廻り」や「日回り」と表記されることもあり、また、「ニチリンソウ」、「ヒグルマ」、「ヒグルマソウ」、「ヒマワリソウ」、「サンフラワー」、「ソレイユ」とも呼ばれています。 

向日葵(ひまわり)盛ん 三島市幸原にて2022.7.23撮影






 二十四節気  小暑 7月7日~7月22日
暑中に入る日だが、このころはまだ梅雨が明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第33侯) 7月17日~7月22日
鷹乃学習=たか、すなわちわざをならう
   
 三島の七十二侯

カンナ(かんな)、見ごろ

現在の品種の多くは、1850年ごろからアメリカ、フランス、イタリアなどで、さまざまな原種間で交配を繰り返して作り出された品種で、ハナカンナと呼ばれています。花が大きく、花色も変化に富んでいます。また、葉色が美しい品種も多いです。

カンナ(かんな)見ごろ 三島市萩にて2022.7.9撮影






 二十四節気  小暑 7月7日~7月22日
暑中に入る日だが、このころはまだ梅雨が明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第32侯) 7月12日~7月16日
鷹乃学習=たか、すなわちわざをならう
   
 三島の七十二侯

金柑(きんかん)の花、咲きだす

金柑にはたくさんの品種がありますが、実がおいしく食べられるものとしては、「ネイハキンカン」「マルキンカン」「ナガキンカン」などがあげられます。特にネイハキンカンは、実が11~13gと大ぶりで、よく栽培されています。ほかにも、観賞用として「チョウジュキンカン」「マメキンカン」などは庭植えや盆栽用に人気です。

金柑(きんかん)の花咲きだす 三島市萩にて2022.7.10撮影






 二十四節気  小暑 7月7日~7月22日
暑中に入る日だが、このころはまだ梅雨が明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第31侯) 7月7日~7月11日
温風至=あつかぜ、いたる
   
 三島の七十二侯

万両(まんりょう)の花、咲きだす

千両(せんりょう)と並んで縁起のよい木とされ、千両よりもたくさん実をつけるのが特徴です。 7月頃に、1cmほどしかない小さな花を枝の先に咲かせます。 花色は白く、芳香があり、花びらは5枚に分かれています。
万両(まんりょう)の花咲きだす 三島市萩にて2022.7.8撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第30侯) 6月26日~7月1日
半夏生=はんげ、しょうず
   
 三島の七十二侯

藪萱草(やぶかんぞう)、開花

6月から9月ごろ、数十センチメートルほどの茎がのびて、その先に直径8センチメートルほどの大きなオレンジ色の花を咲かせます。雄しべが花びらに変化して、八重咲きの花になります。果実はできません。葉は先がとがった細長い形で、その長さは50センチメートルにもなります。
藪萱草(やぶかんぞう)開花 三島市幸原にて2022.7.1撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第29侯) 6月26日~7月1日
菖蒲華=あやめ、はなさく
   
 三島の七十二侯

アガパンサス(あがぱんさす)、見ごろ

南アフリカが原産で小さなユリに似た花をたくさん咲かせるので英名では「アフリカンリリー」と呼ばれ、和名では「紫君子蘭」と呼ばれます。冬でも葉が枯れない多年草タイプのものと、冬になると地上部が枯れる宿根草タイプのものがあり、大きさは、大人の膝丈にも満たないくらいのものから、1mを超える大型のものまであります。
アガパンサス(あがぱんさす)、見ごろ 三島市萩にて2022.6.23撮影






 二十四節気  夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第28侯) 6月21日~6月25日
乃東枯=なつかれくさ、かるる
   
 三島の七十二侯

山桃(やまもも)、色づく

中国及び日本を原産地とする常緑樹で、千葉県以西の温暖な低地に自生し、西日本の太平洋沿いではごく普通に見られます。雌雄異株で、雌株に初夏できる直径1~2センチの果実は、表面に小さな多汁質の凹凸があって、6~7月になると暗い紅紫色(白実もある)に熟します。中に入っている硬い一粒の種子が邪魔になりますが、生で食べることができます。ムクドリ、ヒヨドリ、キジバト、スズメなどの鳥はこれを採食します。
山桃(やまもも)、色づく 三島市文教町にて2022.6.19撮影






 二十四節気   芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えが始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第27侯) 6月16日~6月20日
梅子黄=うめのみ、きばむ
   
 三島の七十二侯

姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)、咲きだす

花茎から3~5個の穂状花序を出し、それぞれにたくさんの花をつけます。 花の色は朱色で、下のほうから順に咲き上がります。 花びらは6枚で、内側と外側に3枚ずつあり、根元のほうでくっついています。 雄しべは3本、花柱(雌しべ)が1本あり、 花柱の先は3つに裂けています。

姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)、咲きだす 三島市萩にて2022.6.10撮影






 二十四節気   芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えが始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第26侯) 6月11日~6月15日
腐草為蛍=くされたるくさ、ほたるとなる
   
 三島の七十二侯

百合(ゆり)、盛ん

開花時期は6月初旬から8月下旬頃で、いろいろ種類があり開花時期も少しずつちがいます。中国と日本は、百合の宝庫といわれています。 欧米では百合は格別に好まれ、日本の百合を外国に紹介したのは江戸末期に来たシーボルトで、持ち帰った百合の球根が、ロンドンでは高値で競売されたようです。フランス、リヒテンシュタインの国花でケルト語では「白い花」の意味をもちます。
百合(ゆり)、盛ん 三島市徳倉にて2022.6.8撮影






 二十四節気   芒種 6月6日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦の刈り取り、稲の田植えが始まる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第25侯) 6月6日~6月10日
蟷螂生=かまきり、しょうず
   
 三島の七十二侯

立葵(たちあおい)、盛ん

立葵(たちあおい)は、茎の下の方の蕾から順番に咲いていき、咲き始めは梅雨のはじまり頃で、てっぺんの花が咲く頃梅雨が明けると言われています。中国から薬草として持ち込まれたのが始まりで、現在も薬草としても使われています。採取した花を日干しで乾燥させたものが蜀葵(しょっき)と呼ばれる生薬の一種です。また、西洋でも古くから使われてきたようで、最古のハーブの一種として、薬品のない時代は咳止めなどとして使われていたようです。

立葵(たちあおい)、盛ん 三島市徳倉にて2022.5.26撮影






 二十四節気   小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第24侯) 5月31日~6月5日
麦秋至=むぎのとき、いたる
   
 三島の七十二侯

姫沙羅(ひめしゃら)、盛ん

雌雄同株の植物で、6~7月の梅雨時期に花を咲かせます。花の直径は約2cm~2.5cm程の白い小花で、花弁を5枚持つ両性花です。ナツツバキ属であるだけにツバキに似た形の花ですが、繊細な枝にたくさんの花を付ける為、下垂した枝に咲く様はとても美しい景観になります。ですが花の散りが早く、そこがまた可憐な印象を感じさせます。ヒメシャラは多くの花を咲かせる為、その後に付く実の数も多くなります。
姫沙羅(ひめしゃら)、盛ん 三島市萩にて2022.5.26撮影






 二十四節気   小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第23侯) 5月21日~5月25日
紅花栄=べにばな、さかう
   
 三島の七十二侯

栴檀(せんだん)、盛ん

開花時期は、 5月下旬 ~ 6上旬頃で、紫色の小さな花を咲かせます。 花びらは5~6弁で目立ちません。秋に楕円形の実が 枝一面につき、落葉後も木に残るさまが数珠のようであることから 「センダマ」(千珠) の意で命名されました。 材は建築用装飾、家具、木魚、下駄などに用いられます。
栴檀(せんだん)、盛ん 三島市文教町にて2022.5.25撮影






 二十四節気   小満 5月21日~6月5日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第22侯) 5月21日~5月25日
蚕起食桑=かいこおきて、くわをはむ
   
 三島の七十二侯

毒矯み(どくだみ)、盛ん

ドクダミはニオイも独特なので毒がありそうだと思う方がいるかもしれませんが、実はその逆でドクダミの名前は「毒矯(どくだ)み」毒を抑えるという意味に由来するといわれています。十種類の薬効があることから「十薬」とも呼ばれ、古くから民間治療薬として重宝されてきました。他にもドクダメ(毒溜め)、ギョセイソウ(魚腥草)、ジゴクソバ(地獄蕎麦)とも呼ばれているようです。
毒矯み(どくだみ)、盛ん 三島市萩にて2022.5.25撮影






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第21侯) 5月16日~5月20日
竹筝生=たけのこ、しょうず
   
 三島の七十二侯

万年草(まんねんぐさ)、盛ん

強健な多肉植物で乾燥に強く、頑丈なのでこの名がつきました。 5月から6月頃にかけて、黄の星形の5弁花が咲きます。この時期、道端でよく見かけます。 茎は横に這い、地下茎が発達せずに  地上茎が発達します。
  万年草(まんねんぐさ)、盛ん 三島市文教町にて2022.5.12撮影






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第20侯) 5月11日~5月15日
蚯蚓出=みみず、いずる
   
 三島の七十二侯

ニオイバンマツリ(アメリカンジャスミン)咲きはじめる

花が咲いては休み、咲いては休みというサイクルを繰り返し、4月から10月前後まで開花して、甘い香りがします。気温さえあれば一年中開花させることもできます。また、花色が濃い紫で徐々に白に変化していきます。葉は常緑です。
  ニオイバンマツリ(アメリカンジャスミン)、咲きはじめる 三島市文教町にて2022.5.12撮影






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第19侯) 5月5日~5月10日
蛙始鳴=かわず、はじめてなく
   
 三島の七十二侯

卯の花(うのはな)、盛ん

空木(うつぎ)の花のことで、五月中旬~六月頃開花します。白く清々しい花が、旧暦四月(卯月)ころ咲くことからこの名があります。茎が空洞なので空木(うつぎ)ともいい、「夏は来ぬ」の唱歌にも歌われているように、夏の訪れを感じさせる花です。
  卯の花(うのはな)、盛ん 三島市本町にて2022.4.298撮影






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
清穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第18侯) 4月30日~5月4日
牡丹華=ぼたん、はなさく
   
 三島の七十二侯

シラーベルビアナ(しらーべるびあな)、咲きはじめ

シラーの学名は「Scilla」です。学名をそのまま読んで植物の名前となりました。この「Scilla」はギリシア語で「害になる」という意味の「Skyllo」が語源となっています。とても美しい植物であるシラーがどうして害になるのでしょうか。シラーには鱗茎部に毒があり、それにちなんで「害」になるという意味の学名がつけられたようです。害になる植物は危険で覚えておかなくてはいけません。そのため、学名をそのまま植物名にもしたのでしょう。
  シラーベルビアナ(しらーべるびあな)、咲きはじめ 三島市文教町にて2022.4.28撮影






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
清穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第17侯) 4月25日~4月29日
霜止出苗=しもやみて、なえいずる
   
 三島の七十二侯

菖蒲(あやめ)、見ごろ

「しょうぶ」と「あやめ」は漢字で書けばどちらも「菖蒲」になります。「あやめ」の名の由来は、「花びらに網目の模様があったことから、文目(あやめ)と呼ばれるようになったといわれています。一方、「しょうぶ」は飛鳥・奈良時代には「あやめぐさ」と呼ばれていた歴史があります。

  菖蒲(あやめ)、見ごろ 三島市文教町にて2022.4.28撮影






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
清穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第16侯) 4月20日~4月24日
葭始生=あし、はじめてしょうず
   
 三島の七十二侯

黄梅もどき(おうばいもどき)、咲きだす

開花時期は3~4月でオウバイよりやや遅れて咲き、直径は4~5センチほどでオウバイより大きいです。花びらが6~10枚に分裂するため、二重あるいは八重咲きに見えます。つる状に伸びる枝は、若いうちは緑色ですが、古くなると灰色っぽくなります。枝の断面は四角です。

  黄梅もどき(おうばいもどき)、咲きだす 三島市文教町にて2022.4.6撮影






 二十四節気   清明 4月5日~4月19日
清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯(第15侯) 4月15日~4月19日
虹始見=にじ、はじめてあらわる
   
 三島の七十二侯

蒲公英(たんぽぽ)、盛んに咲く

関東タンポポと西洋タンポポがあり、違いは花のすぐ下のところがめくれてるのが「西洋」で、めくれてないのが関東です。都市近辺で見られるのは、 ほとんどが帰化植物の「西洋タンポポ」です。種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ」(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから  「たんぽ穂」と名づけられ、「たんぽぽ」になりました。漢字の「蒲公英」は漢名からです。

  蒲公英(たんぽぽ)、盛んに咲く 三島市文教町にて2022.4.6撮影






 二十四節気   清明 4月5日~4月19日
清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯(第14侯) 4月10日~4月14日
鴻雁北=こうがん、かえる
   
 三島の七十二侯

白山吹(しろやまぶき)、盛んに咲く

ヤマブキ(山吹)とは別種で、見分け方は、ヤマブキ(山吹)は花びらが5枚ですがシロヤマブキは4枚です。葉の付き方は、ヤマブキ(山吹)は互い違いに付き、シロヤマブキは向かい合って対に付く特徴があります。また、両者は花の付き方が違い、ヤマブキ(山吹)は枝一面に無数の花を咲かせますが、シロヤマブキは枝先に一輪、咲かせます。

  白山吹(しろやまぶき)、盛んに咲く 三島市萩にて2022.4.10撮影






 二十四節気   春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じで、太陽は真東から出真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯(第13侯) 4月5日~4月9日
玄鳥至=つばめ、きたる
   
 三島の七十二侯

花韮(はなにら)、盛んに咲く

ハナニラは桜の咲くころに、無数の星型の花を咲かせます。名前の通り、葉っぱと球根をこするとニラの香りがしますが、葉をちぎったり、カットしたりしない限りは匂いません。秋植え球根で、9月~10月に植えて翌春から開花します。球根は植えっぱなしで大丈夫なので、庭や花壇などに地植えにした場合は、球根を植え付ければ、その後の管理は不要です。

花韮(はなにら)、盛んに咲く 三島市萩にて2022.4.2撮影






 二十四節気   春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じで、太陽は真東から出真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第12侯) 3月31日~4月4日
雷乃発声=かみなり、すなわちこえをはっす
   
 三島の七十二侯

花桃(はなもも)、満開

桃の木は、食用の「実モモ」と、花を楽しむ園芸用品種の「ハナモモ」の2種類があります。ハナモモにも実はなりますが、小さくて食べられません。「実モモ」の花はその名の通り桃色(ピンク色)で桜や梅に似ていますが、「ハナモモ」の花はより大きくて八重桜に似たものが多く、色は、桃色の他に白・赤などがあります。昔から「お花をあげましょ桃の花♪」と歌われるように、旧暦の「桃の節句」の花で、この花が咲いた頃、旧暦では「桃の節句」」になります。

花桃(はなもも)、満開 三島市萩にて2022.3.24撮影






 二十四節気   春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じで、太陽は真東から出真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第11侯) 3月26日~3月30日
桜始開=さくら、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯

雪柳(ゆきやなぎ)、盛んに咲く

中国原産で、葉が柳の葉に似て細長く、枝いっぱいに白い花を雪が積もったように咲かせるところからついた名前です。花がいっぱい咲いて、散ったあとの地面も雪が一面に積もったように見えます。

雪柳(ゆきやなぎ)、盛んに咲く 三島市幸原にて2022.3.24撮影






 二十四節気   春分 3月21日~4月4日
昼夜の長さが同じで、太陽は真東から出真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第10侯) 3月21日~3月25日
雀始巣=すずめ、はじめてすくう
   
 三島の七十二侯

菜の花(なのはな)、盛んに咲く

野菜(菜っ葉)の花 という意味から「菜の花」になりました。  おひたしや和え物(あえもの) として食べられます。春によく見かける黄色い花の総称として使われますが、ふつう見かけるのは「西洋油菜 (せいようあぶらな)」 なので「西洋油菜」のことを「菜の花」と呼ぶことが多いです。3月の「桃の節句」ではの花と一緒に飾られることがあります。

 菜の花(なのはな)、盛んに咲く 三島市幸原にて2022.3.13撮影






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めてはいだすころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第9侯) 3月15日~3月20日
菜虫化蝶=なむし、ちょうとなる
   
 三島の七十二侯

富貴草(ふっきそう)、咲きはじめる

多年草で北海道から九州までの日本各地に分布し、山地の林内に自生して日陰でも育つことや、草丈が低く収まることから庭園等の地面を覆うグランドカバーや日陰の植栽に使われています。 地下茎でよく繁茂し、冬でも葉の緑を保つことから、繁栄や祝福を象徴する草として、フッキソウ(富貴草)と名付けられました。別名はキチジソウ(吉字草)、キチジョウソウ(吉祥草)です。

富貴草(ふっきそう)、咲きはじめる 三島市本町にて2022.3.14撮影






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めてはいだすころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第8侯) 3月10日~3月14日
桃始笑=もも、はじめてさく
   
 三島の七十二侯

大犬殖栗(おおいぬのふぐり)、咲きはじめる

秋に芽が出て、他の植物が繁茂しない冬に横に広がって育ち、早春に花をつけ、春の終わりには枯れてしまい、夏の間は種子で過ごします。寒さに耐えるため、細胞内の糖濃度を高める機能を持ち、葉と茎に生える短い毛で雪と霜から身を守ります。草丈10–20cm。葉は1–2cmの卵円形で、鋸歯があります。

大犬殖栗(おおいぬのぬぐり)、咲きはじめる 三島市徳倉にて2022.3.9撮影






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月20日
冬ごもりしていた虫たちが、目覚めてはいだすころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第7侯) 3月5日~3月9日
蟄虫啓戸=すごもりむし、とをひらく
   
 三島の七十二侯

阿蘭陀耳菜草(オランダミミナグサ)、咲きはじめる

ヨーロッパ原産で、水田の裏作、畑地、草地、荒れ地、道端など、全国至るところに生えます。茎は直立〜斜上し株になって高さ10〜30cmで、腺毛が多く、いくらか粘った感じがします。葉は対生、やや淡緑色、一般に幅が広く、花柄は萼片と同長かまたは短いです。種子繁殖で、秋に発生して、花期は3〜5月です。

阿蘭陀耳菜草(オランダミミナグサ)、咲きはじめる 三島市文教町にて2022.2.28撮影






 二十四節気   雨水 2月19日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕作業の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第6侯) 3月1日~3月4日
草木萠動=そうもく、めばえいずる
   
 三島の七十二侯 万作(まんさく)、咲きはじめる

万作はまだ寒さが残る2月頃から、黄色い花を咲かせ、いち早く春の訪れを教えてくれる日本原産の落葉低木で日本各地の山林にも自生しています。花びらは長さ約2㎝ほどの線形で、良い香りが遠くまで漂います。落葉した葉の少ない時期に花が咲くので花がよく目立ちます。万作の名は、春一番に「まず咲く」という言葉が変化してつけられたと言われています。

万作(まんさく)、咲きはじめる 三島市徳倉にて2022.2.27撮影






 二十四節気   雨水 2月19日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕作業の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第5侯) 2月24日~2月28日
霞始靆=かすみ、はじめてたなびく
   
 三島の七十二侯 河津桜(かわずざくら)、花ひらく

静岡県有用植物園(現農業試験場南伊豆分場)は、賀茂農業改良普及所、下田林業事務所(現伊豆農林事務所)や、河津町等と、この特徴ある早咲きサクラについて調査をし、このサクラは河津町に原木があることから、1974年(昭和49年)にカワヅザクラ(河津桜)と命名され、1975年(昭和50年)には河津町の木に指定されました。 
カワヅサクラは早咲きオオシマザクラ系とヒカンザクラ系の自然交配種と推定されています。

河津桜(かわずざくら)、花ひらく 三島市大社町にて2022.2.27撮影






 二十四節気   雨水 2月19日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり、農耕作業の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第4侯) 2月19日~2月23日
土脉潤起=つちのしょう、うるおいおこる
   
 三島の七十二侯 鶯(うぐいす)、初めて鳴く

「今年は鶯のさえずりが聞こえない」ということはありませんか?鶯は子育てするに、低い藪が不可欠です。藪を刈り取りすぎたり、きれいに環境整備をしすぎたりすると繁殖できません。鶯が繁殖できないと、鶯に卵を預け(托卵)、子育てしてもらうホトトギスもいなくなります。本州以南の低地では鶯のほか、アオジ、シロハラなどが冬を越すにもやぶが必要です。

鶯(うぐいす)、初めて鳴く 三島市萩にて (写真はYacho Photo Gallery様)






 二十四節気   立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日からかぞえる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第3侯) 2月14日~2月18日
魚上氷=うお、こおりをいずる
   
 三島の七十二侯 クリスマスローズ、咲きはじめる

冬から春にかけて花を咲かせる常緑性の多年草で、クリスマスの時期にバラのような美しい花を咲かせることから名付けられました。学名のヘレボルス(Helleborus)は、ギリシャ語の「殺す(Helenin)」と「食べ物(bora)」の2つの言葉が合わさったものです。これは、クリスマスローズの根の樹液に含まれる毒をとって狩りに利用していたことに由来しています。

クリスマスローズ、咲きはじめ 三島市萩にて 2022.2.18撮影






 二十四節気   立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日からかぞえる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第2侯) 2月9日~2月13日
黄鶯睍睆=うぐいす、なく
   
 三島の七十二侯 馬酔木(あせび)、咲きはじめる

本州(山形~宮城以西)、四国及び九州に分布するツツジの仲間で日本特産の常緑低木です。やや乾燥した林地や砂礫地、山の尾根などに群生することが多く、木全体に毒性があって他の動植物を寄せ付けないため、群生するようになり、奈良の春日大社、奈良公園、箱根、天城山などは名所として知られています。


馬酔木(あせび)、咲きはじめ 三島市一番町にて 2022.2.16撮影






 二十四節気   立春 2月4日~2月18日
春に入る日で、八十八夜、二百十日などはこの日からかぞえる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第1侯) 2月4日~2月8日
東風解凍=はるかぜ、こおりをとく
   
 三島の七十二侯 オンシジュウムトゥインクル、咲きはじめる

オンシジューム属の学名「Oncidium(オンシジューム)」は、ギリシア語の「onkos(とげ、こぶ)」を語源とし、唇弁(ラン科植物にみられる昆虫が着地しやすいように変形した花びら)の基部にこぶ状の隆起があることにちなみます。その花姿から英語では「Dancing lady orchid(踊る女性のラン)や「Butterfly orchid(チョウのようなラン)」などと呼ばれています。


オンシジウムトウィンクル、咲きはじめ 三島市萩にて 2022.2.5撮影






 二十四節気   大寒 1月20日~2月3日
寒さが最も厳しいころで、梅が開花するころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第72侯) 1月30日~2月3日
雞始乳=にわとり、はじめてとやにつく
   
 三島の七十二侯 柿の木の剪定、盛ん

太い枝(主枝)を3~4本、そこから伸びる中くらいの枝(亜主枝)をそれぞれ2本ずつ伸ばすように剪定することがポイントです。幹から45度の方向に主枝が生えるようにすると、枝が横に広がって、幹に日が当たるようになります。また、植え付けてから3年目以降の大きくなった株を剪定します。

3年目で強く剪定した後は、重なり合っている枝や古く黒ずんだ枝、表面に毛が残った枝を剪定し、実に行き渡る栄養を集中させます。その年伸びた枝を切りすぎてしまうと、実がつかなくなってしまうので注意してください。その年に伸びた枝は、緑色をしているので、すぐに見分けがつきます。


柿の木の剪定盛ん 三島市徳倉にて 2022.1.18撮影






 二十四節気   大寒 1月20日~2月3日
寒さが最も厳しいころで、梅が開花するころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第71侯) 1月25日~1月29日
水沢腹堅=さわみず、こおりつめる
   
 三島の七十二侯 蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、盛んに咲く

開花時期は、12月中旬 ~ 4月中旬頃で冬から春にかけて咲きます。 花はピンク色で、まんなかに 黒い目玉のような模様あってこれがびっしり咲きます。この黒い目玉部分を「蛇」の「目」に見立てたもののようです。


蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、盛んに咲く 三島市文教町町にて 2022.1.18撮影






 二十四節気   大寒 1月20日~2月3日
寒さが最も厳しいころで、梅が開花するころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第70侯) 1月20日~1月24日
欵冬華=ふきのはな、さく
   
 三島の七十二侯 アロエ(あろえ)、盛んに咲く

多肉植物で、細長い葉がロゼット状につき、肉厚な葉の中にあるゼリー状の組織に水分を蓄えて育ちます。多くの種類は性質が強健で、暑さや軽い霜程度の寒さには耐えるため、初めて園芸をする人にとっても育てやすい多肉植物です。
約500の原種が知られ、自生地では高さ20mの大木に育つ種類から、高さ5cm程度の小型種まであり、変化に富みます。観賞価値の高い花を咲かせる種類も多く、暖地で庭植えされたキダチアロエは真冬に約2か月の間花が咲き続け、観光の名所となっているところもあります。


アロエ(あろえ)、盛んに咲く 沼津市末広町にて 2022.1.18撮影






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで、節分までの間を寒の内といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第69侯) 1月15日~1月19日
雉始雊=きじ、はじめてなく
   
 三島の七十二侯 木瓜(ぼけ)の花、咲きはじめ

開花時期は、11月下旬~ 翌年 4月半ば頃で、11月頃から咲き出すものは春に開花するものと区別するために「寒木瓜(かんぼけ)」と呼ばれることがあります。中国原産で実が瓜のような形であるところから「木瓜(もっけ)」と呼んでいたのが  次第に「ぼけ」になりました。花の色は赤、白、ピンクなどで、・枝にトゲがあるものとない場ものがあります。


木瓜(ぼけ)の花、咲きはじめ 三島市萩にて 2022.1.10撮影






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで、節分までの間を寒の内といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第68侯) 1月10日~1月14日
水泉動=しみず、あたたかをふくむ
   
 三島の七十二侯 枇杷(びわ)の花、盛んに咲く

開花時期は、11月初旬~ 12月末頃で、地味であるため気づきにくいです。葉の形が楽器の琵琶(びわ)に似ているところから名づけられました。「枇杷」の字は漢名からで葉は厚くて固く、翌年5月頃に実がなります。店頭に並ぶのは5月から6月頃で甘く、大きな種があります。「桃栗3年、柿8年」 といいますが、さらに「ビワは9年でなりかねる」ともいわれています。


枇杷(びわ)の花、盛んに咲く 三島市芙蓉台にて 2022.1.10撮影






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで、節分までの間を寒の内といい寒さが厳しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第67侯) 1月5日~1月9日
芹乃栄=せり、すなわちさかう
   
 三島の七十二侯 柚子(ゆず)、たくさんなる

ゆずは、5月頃から花を咲かせはじめ、その後に緑色の実をつけます。実の色が7~8割ほど黄色くなってきたら、収穫の時期です。完熟前に収穫する「青ゆず」は7~10月頃に収穫し、完熟した「黄ゆず」は10~12月頃に収穫され、市場に出回ります。奈良時代から栽培の記録が残るゆずは、日本の風土に合った育てやすい果樹の一つです。耐寒性は柑橘類の中で最も強く、東北地方でも育てることができます。


柚子(ゆず)、たくさんなる 三島市徳倉にて 2021.12.26撮影






 二十四節気   冬至 12月22日~1月4日
1年で昼が一番短い日で、寒さが増しゆず湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第66侯) 12月31日~1月4日
雪下出麦=ゆきわたりて、むぎのびる
   
 三島の七十二侯 イルミネーション(いるみねーしょん)、賑わう

イルミネーションとは、電球発光ダイオード光ケーブルなどにより淡い光の光源を集め、電飾看板・風景・人物などをかたどり、夜間における風景などを作り出す装飾です。電飾(でんしょく)とも呼ばれています。


イルミネーション(いるみねーしょん)、賑わう 御殿場市神山にて 2021.12.26撮影






 二十四節気   冬至 12月22日~1月4日
1年で昼が一番短い日で、寒さが増しゆず湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第65侯) 12月26日~12月30日
麈角解=さわしかのつの、おつる
   
 三島の七十二侯 蝋梅(ろうばい)、咲きはじめ

中国を原産とする落葉低木で、江戸時代初期に朝鮮半島を経て日本へ渡来しました。初めはカラウメ(唐梅)、あるいはナンキンウメ(南京梅)と呼ばれていましたが、後に中国名「蝋梅」を音読みしてロウバイと呼ばれるようになりました。

開花は11~1月。厳冬期の庭を彩る貴重な花木であり、蝋細工のような黄色い花は人工的な質感で、好みは分かれるものの大変に香りが強く、年末年始を彩る切花としても人気があります。


蝋梅(ろうばい)、咲きはじめ 三島市徳倉にて 2021.12.26撮影






 二十四節気   冬至 12月22日~1月4日
1年で昼が一番短い日で、寒さが増しゆず湯に入る習慣がある
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第64侯) 12月22日~12月25日
乃東生=なつかれくさ、しょうず
   
 三島の七十二侯 蔓梅疑(つるうめもどき)、盛ん

生け花やリースによく利用されていて、山野の林縁や道端などに生えるツル性の落葉樹で、ほかの木に巻き付いて、高さ5mほどまでになります。初冬、黄色く熟した実は3つに裂け、真っ赤な仮種皮が現れて、この目立つ果実は、ツグミ、ウソなどの野鳥やテン、ニホンザルなど多くの生き物たちが食べます。


蔓梅疑(つるうめもどき)、盛ん 三島市大宮町にて 2021.12.26撮影






 二十四節気   大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第63侯) 12月17日~12月21日
鱖魚群=さけのうお、むらがる
   
 三島の七十二侯 水仙(すいせん)、見ごろ

地中海沿岸原産で、平安時代末期に中国から渡来しました。 漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」になりました。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」  という中国の古典からで、きれいな花の姿と芳香が まるで「仙人」のようなところから命名されました。


水仙(すいせん)、見ごろ 三島市幸原にて 2021.12.12撮影






 二十四節気   大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第62侯) 12月12日~12月16日
熊蟄穴=くま、あなにこもる
   
 三島の七十二侯 八つ手(やつで)の花、見ごろ

福島県以南の本州、四国、九州及び沖縄に分布するウコギ科の常緑低木で日本の固有種として、海岸付近にある丘陵の林に自生しています。日陰や大気汚染に強い性質を利用し、古くから観賞用の庭木として植栽されます。手のひらを広げたような独特の葉や、観葉植物モンステラのような雰囲気が珍しがられ海外にも普及していて、中国での漢名は「八角金盤」といいます。 


八つ手(やつで)の花、見ごろ 三島市幸原にて 2021.12.12撮影






 二十四節気   大雪 12月7日~12月21日
日暮れが早くなり、本格的な冬の訪れを感じるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第61侯) 12月7日~12月11日
閉寒成冬=そらさむく、ふゆとなる
   
 三島の七十二侯 柊(ひいらぎ)の花、満開

柊(ひいらぎ)は葉の縁がノコギリの歯のようにギザギザしているのが特徴の常緑高木です。原産地は日本や中国です。耐寒性があり丈夫な樹木で、山野に自生する他、公園や庭園の植栽としても人気があります。葉は濃いグリーンで光沢があり肉厚で対生します。柊(ひいらぎ)の特徴ともいえる葉の縁のギザギザは、老木になると無くなっていきます


(ひいらぎ)の花、満開 三島市幸原にて 2021.12.7撮影






 二十四節気   小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里は木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第60侯) 12月2日~12月6日
橘始黄=たちばな、はじめてきばむ
   
 三島の七十二侯 満天星(どうだんつつじ)、紅葉見ごろ

花は3〜5月に開花し、小枝の先端からベル型の小さな花を5〜6個咲かせ、株全体に鈴なりに咲きます。。真っ白な花が株全体を覆う姿から星空を連想し、「満天星(どうだん)」と呼ばれるようになったという一説があるほどです。晩秋には真っ赤に紅葉する姿も魅力です。


満天星(どうだんつつじ)、の紅葉見ごろ 三島市文教町にて 2021.11.26撮影






 二十四節気   小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里は木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第59侯) 11月27日~12月1日
朔風払葉=きたかぜ、このはをはらう
   
 三島の七十二侯 浜姫榊(はまひさかき)、咲きだす

本州千葉県愛知県以西から四国九州それに朝鮮半島南部や中国分布しています。暖地海岸生え、高さは1.5~5メートルになります。卵形厚く先端がへこみ、互生します。雌雄異株で、10月から2月ごろ、葉腋に緑白色小さな5弁花を咲かせます。雌花雄花よりも小型です。果実球形黒く熟します。庭木公園樹として植栽されています。


浜姫榊(はまひさかき)、咲きだす 三島市文教町にて 2021.11.26撮影






 二十四節気   小雪 11月22日~12月6日
高山は雪に覆われ、里は木枯らしが吹き始めるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第58侯) 11月22日~11月26日
虹蔵不見=にじ、かくれてみえず
   
 三島の七十二侯 銀杏並木の黄葉(いちょうなみきのこうよう)、見ごろ

大正時代に野戦重砲兵連隊(やせんじゅうほうへいれんたい)がこの地に設けられたときにできた道路を記念して植樹されたもので、三島駅北口の日本大学前の県道三島裾野線沿い600メートルにわたって、約9メートル間隔で117本のイチョウが植えられています。樹高はおよそ15メートル、幹回りは太いもので4.9メートルあります。


銀杏並木の黄葉(いちょうなみきのこうよう)、見ごろ 三島市文教町にて 2021.11.22撮影






 二十四節気   立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じられるようになる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第57侯) 11月17日~11月21日
金盞香=きんせんか、さく
   
 三島の七十二侯 皇帝ダリア(こうていだりあ)、見ごろ

成長すると3~4mにもなる事から皇帝という名が付けられました。別名、木立ダリアと言います。花はピンク色で直径約20センチメートルの 大輪の花を茎の先につけます。晩秋のころ、空にそびえて立つ姿は圧巻です。霜に弱いですから、気温が3度以下の時は家に入れます。また、夜、街灯の下ではつぼみが付きません。暗い所に移動してください。


皇帝ダリア(こうていだりあ)、見ごろ 三島市文教町にて 2021.11.13撮影






 二十四節気   立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じられるようになる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第56侯) 11月12日~11月16日
地始凍=ち、はじめてこおる
   
 三島の七十二侯 夜顔(よるがお)、咲きだす

11月頃に咲く花で、開花する時間帯に特徴があります。それは夕方から夜にかけて花が開くため「夜顔」という名がつきました。ときどき、「夕顔」と混同されることがありますが、別種の植物ですので注意しましょう。


夜顔(よるがお)、咲きだす 三島市芝町にて 2021.11.8撮影






 二十四節気   立冬 11月7日~11月21日
冬に入る日で、まだ晩秋の気配だが寒さも感じられるようになる頃
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第55侯) 11月7日~11月11日
山茶始開=つばき、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯 菊(きく)、開花

漢名の「菊」を音読みしたもので、「菊」の漢字は、散らばった米を1ヶ所に集める意で、菊の花弁を米に見立てたものです。大輪の菊は、菊花展でよく見かけます。11月の上、中旬頃が見頃になります。中国では菊は 不老長寿の薬効があるとされ、陰暦の9月9日「重陽の節句(ちょうようのせっく)」の日には、菊酒を飲み長寿の祈願をしました。これがしだいに日本にも伝わり、菊の花を酒に浮かべて飲み、花を鑑賞する「重陽の宴」が催されるようになりました。


(きく)、開花 三島市中郷にて 2021.11.5撮影






 二十四節気   霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山からおりてきて初霜がおりるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第54侯) 11月2日~11月6日
楓蔦黄=もみじ、つた、きばむ
   
 三島の七十二侯 石蕗(つわぶき)、開花

開花時期は、10月中旬から 11月末頃で葉は蕗(ふき)に似ています。葉が艶のあることからから「つやぶき」となり、それが変化して「つわぶき」になりました。きれいな黄色の花で九州名産の「佃煮キャラブキ」は、このつわぶきの葉っぱで作られます。


石蕗(つわぶき)、開花 三島市本町にて 2021.10.25撮影







 二十四節気   霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山からおりてきて初霜がおりるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第53侯) 10月28日~11月1日
霎時施=こさめ、ときどきふる
   
 三島の七十二侯 ピラカンサ(ぴらかんさ)、赤い実がたわわにつく

ピラカンサの原産地はヨーロッパおよび中国です。いずれのピラカンサも常緑で、耐暑性、耐寒性がともに高く、成育旺盛で刈り込みにも負けないため、育てやすく、生け垣などに人気の植物で、よく利用されています、赤や黄色の実がたわわに実る常緑の低木です。ピラカンサや、ピラカンサスと呼ばれることもあります。


ピラカンサ(ぴらかんさ)、赤い実がたわわにつく 三島市中央町にて 2021.10.30撮影






 二十四節気   霜降 10月23日~11月6日
気温が下がり、紅葉が山からおりてきて初霜がおりるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第52侯) 10月23日~10月27日
霜始降=しも、はじめておりる
   
 三島の七十二侯 山茶花(さざんか)、咲きはじめる

山茶花(さざんか)はツバキ科の常緑低木で、花や葉はツバキによく似ていて、間違えられることの多い庭木です。耐寒性が強く常緑で、ひなたから半日陰まで植え付け可能なので、庭木として人気の樹種です。葉はツバキに比べて小さく、葉の縁にはギザギザがあり、葉に厚みがあります。枝には毛が生えています。山茶花(さざんか)の開花期は10月から4月の寒い時期で、花は一重咲きが多いですが、八重咲きもあります。花は、雄しべがツバキの花のように筒状にはならず、花も平たいのが特徴です。 山茶花(さざんか)は花首からぼとりと散るツバキと異なり、花びらが一枚ずつ散っていきます。


山茶花(さざんか)、咲きはじめる 三島市萩にて 2021.10.13撮影






 二十四節気   寒露 10月8日~10月22日
寒さが感じられるがまだまだ過ごしやすい時期で農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第51侯) 10月18日~10月22日
蟋蟀在戸=きりぎりす、とにあり
   
 三島の七十二侯 白粉花(おしろいばな)、実をつける

白粉花(おしろいばな)の黒い果実(種子)を割ると、白い粉質のものがあって、それがおしろいの粉のようなので、この名がつけられました。日本には江戸時代に入り、各地で野生化しているものも多く見られます。一年草のように扱っていることも多いようですが、本来は多年草です。花は夕方4時ごろから開き、翌朝まで咲いていて、午前中にはしぼんでしまう一日花です。でも、夏の間ほとんど途切れることなく次々と咲き続けるので長く楽しめます。


白粉花(おしろいばな)、実をつける 三島市大宮町にて 2021.10.16撮影







 二十四節気   寒露 10月8日~10月22日
寒さが感じられるがまだまだ過ごしやすい時期で農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第50侯) 10月13日~10月17日
菊花開=きくのはな、ひらく
   
 三島の七十二侯 お茶の花(おちゃのはな)、盛んに咲く

開花時期は、10月の始め から 11月のなかば頃で、白い花をやや下向きにして咲きます。椿(つばき) や山茶花(さざんか) の仲間で、「ちゃ」は、中国語の「茶」を音読みしたものです。葉は、製茶して「お茶っ葉」になります。


お茶の花(おちゃのはな)、盛んに咲く 三島市徳倉にて 2021.10.13撮影






 二十四節気   寒露 10月8日~10月22日
寒さが感じられるがまだまだ過ごしやすい時期で農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第49侯) 10月8日~10月12日
鴻雁来=こうがん、きたる
   
 三島の七十二侯 背高泡立草(せいたかあわだちそう)、咲きはじめる

北アメリカ原産で、高さ0.5~3mになる。観賞用、蜜源植物として明治30年頃に導入されたといわれるが、急に増えたのは1940年代以降で、河川敷、土手、荒地、原野、休耕地、路傍、空地などに生育するが、森林内に入ることはありません。 開花期は8~11月で地下茎により繁殖します。花粉症の原因との説もありますが、虫媒花なので花粉の飛散量は多くなく、ブタクサと混同されているようです。


背高泡立草(せいたかあわだちそう)、咲きはじめる 三島市芝本町にて 2021.10.8撮影






 二十四節気   立秋 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第48侯) 10月3日~10月7日
水始涸=みず、はじめてかるる
   
 三島の七十二侯 十月桜(じゅうがつざくら)、咲きはじめる

開花時期は、10月下旬 から 1月初旬頃で、花弁は白、または、うすピンク色です。全体のつぼみの3分の1が10月頃から咲き(開花ピークは11月)、残りの3分の2は春に咲くので、1年に2回楽しめます。春の花のほうが少し大きいようです。秋や冬に、「季節はずれに桜が咲いてるな」 というときはこの十月桜であることが多いです。


十月桜(じゅうがつざくら)、咲きはじめる 三島市芝本町にて 2021.10.2撮影






 二十四節気   立秋 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第47侯) 9月28日~10月2日
蟄虫坏戸=むし、かくれてとをふさぐ
   
 三島の七十二侯 犬サフラン(いぬさふらん)、咲く

9月下旬から  10月上旬頃に開花します。 花がサフランに似ているが、サフランではないところから 「犬」の名がついたようです。 葉は出さずに開花し、色はうすピンク色のものが多いです。 葉は花のあと、春に出てきます。 有毒なので取扱いに注意してください。


犬サフラン(いぬさふらん)、咲く 三島市萩にて 2021.9.29撮影






 二十四節気   立秋 9月23日~10月7日
昼夜の長さが同じ日で、太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第46侯) 9月23日~9月27日
雷乃収声=かみなり、すなわちこえをおさむ
   
 三島の七十二侯 痰切豆(たんきりまめ)、実をつける

関東地方以西から沖縄にかけての山野に生育する多年生のつる植物です。国外では朝鮮半島、台湾、中国大陸、フィリピンなどにも分布しています。花期は長く、日当たりのよい場所なら初夏から晩秋まで次々と花をつけるので秋には花と実(種子)を同時に見ることができるようになります。果実は長さ約1~2cmほどの豆果、いわゆる豆のさやができ、さやの色は熟すに従って淡黄色から鮮やかな朱色に変化します。さやの内部には1~3個ほどの光沢のある直径5mmほどの黒い種子(豆)が入っています。


痰切豆(たんきりまめ)、実をつける 三島市徳倉にて 2021.9.24撮影






 二十四節気   白露 9月7日~9月22日
草木の葉の先に梅雨がつくころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第45侯) 9月18日~9月22日
玄鳥去=つばめ、さる
   
 三島の七十二侯 秋明菊(しゅうめいぎく)、咲きはじめる

漢字で「秋明菊」と書き、菊に似た白やピンクの花を咲かせる宿根草です。キンポウゲ科の植物で、花の形はアネモネに似ています。「貴船菊」、「秋牡丹」などの別名でも呼ばれ、日本風のガーデンには欠かせない植物となっています。中国が原産の帰化植物で、野山に多く自生しています。一枝でも見栄えが良いため、華道では秋の茶花としても大変喜ばれます。秋明菊(しゅうめいぎく)の花はがくが花弁化したもので実際には花弁はありません。最近では八重咲のものや矮性のものもあります。


秋明菊(しゅうめいぎく)、咲きだす 三島市萩にて 2021.9.14撮影






 二十四節気   白露 9月7日~9月22日
草木の葉の先に梅雨がつくころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第44侯) 9月12日~9月17日
鶺鴒鳴=せきれい、なく
   
 三島の七十二侯 丸葉縷紅草(まるばるこうそう)、開花

原産地は中央アメリカで、日本へは江戸時代の末期に観賞用として渡来しました。本州の関東地方から九州にかけて帰化し、ラッパのような形をした小さな花を次から次へに咲かせます。花の色は朱赤色で先が5つに裂け、中心部は黄色い。 萼片は5枚で雄しぺは5本あります。一日花で、午後にはしぼんでしまいます。葉は卵形で、互い違いに生えます。葉の先は尖って、つけ根の部分はハート形です。


丸葉縷紅草(まるばるこうそう)、開花 三島市文教町にて 2021.9.10撮影






 二十四節気   白露 9月7日~9月22日
草木の葉の先に梅雨がつくころで、朝夕涼しくなる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第43侯) 9月7日~9月11日
草露白=くさのつゆ、しろし
   
 三島の七十二侯 杜鵑(ほととぎす)、見ごろ

開花時期は、 8月の末 ~ 11月中旬頃で、秋に日陰に多く生え若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と 似ていることからこの名になりました。葉にある斑点は花が咲く頃には消えます。「杜鵑」と書き、鳥のホトトギスは「不如帰」と書きます。



杜鵑(ほととぎす)、見ごろ 三島市萩にて 2021.9.6撮影 






 二十四節気   処暑 8月23日~9月6日
暑さが止まるころで、残暑はきびしいが朝夕は涼しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第42侯) 9月2日~9月6日
禾乃登=こくもの、すなわちみのる
   
 三島の七十二侯 萩(はぎ)、見ごろ

開花時期は、6 月~ 10月頃で、秋の七草のひとつです。 日本各地の山野でふつうに見られ、萩といえば山萩(やまはぎ)を指します。 「萩」の字は「秋」に草かんむりなのでまさに秋の花ですが、早いものは  夏前から咲き出しています。地上部は一部を残して枯れてしまい、毎年新しい芽を出すことから  「はえぎ(生え芽)」となり、しだいに「はぎ」に変化しました。 秋の十五夜に、縁側などにすすきと一緒に飾り月見をする習慣があります。

萩(はぎ)、見ごろ 三島市大宮町にて 2021.8.26撮影 






 二十四節気   処暑 8月23日~9月6日
暑さが止まるころで、残暑はきびしいが朝夕は涼しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第41侯) 8月28日~9月1日
天地始粛=てんち、はじめてさむし
   
 三島の七十二侯 稲穂(いなほ)、花ををつける

稲は穂を出すとすぐに開花し、受粉します。受粉後7~10日間で、籾の中では胚が完成します。胚(はい)が完成すると養分をデンプンにして、胚乳(はいにゅう)として籾に蓄積し始めます。

稲は晴れた日の午前中に清楚な花を咲かせます。ただし、花びらはありません。まだ緑色の籾のカバーが開き、雄しべが伸びてきます。雄しべの花粉が風に運ばれて、雌しべに受粉し、その後、緑色の籾のカバーが閉じます。

稲穂(いなほ)、花をつける 三島市徳倉にて 2021.8.26撮影 






 二十四節気   処暑 8月23日~9月6日
暑さが止まるころで、残暑はきびしいが朝夕は涼しくなるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第40侯) 8月23日~8月27日
綿柎開=わたのはなしべ、ひらく
   
 三島の七十二侯 珊瑚樹(さんごじゅ)、赤い実をつける

関東地方以西の本州、四国、九州及び沖縄の沿海地域に主に自生するスイカズラ科の常緑広葉で、天然の物を見る機会は少ないが、都市部の公園などでは多用されています。夏から秋に赤く熟す実を海のサンゴに見立てて珊瑚樹と名付けられましたが、垣根として植えてあるため頻繁に刈り込まれるので、あまり実を見掛けることはありません。

珊瑚樹(さんごじゅ)、赤い実をつける 三島市幸原にて 2021.8.241撮影 






 二十四節気   立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第39侯) 8月18日~8月22日
蒙霧升降=ふかききり、まとう
   
 三島の七十二侯 女郎花(おみなえし)、盛んに咲く

奈良時代から秋の七草として親しまれ、源氏物語や万葉集などにも出てくるほど愛されてきました。現在では、お盆にお供えする風習から盆花として用いられていて、日本人と親しみ深い花となっています。開花時期は6月から10月で、小さな黄色い花を咲かせます。見頃は8月から9月で秋を感じ始めた頃に目にとまるようになります。切り花として楽しむことができますが、香りはあまり良くありません。

女郎花(おみなえし)、盛んに咲く 三島市萩にて 2021.8.11撮影 






 二十四節気   立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第38侯) 8月12日~8月17日
寒蝉鳴=ひぐらし、なく
   
 三島の七十二侯 仙人草(せんにんそう)、咲きだす

つる性の多年草で、無毛の茎は勢いよく長く伸び、葉は羽状複葉で、小葉は卵円形で3〜7枚付けます。葉柄で物にからみよじ登ります。花は盛夏から初秋にかけて白い花を多数つけます。茎や葉の切断面から出る汁や濡れた花粉に触れると炎症を起す有毒植物です。仙人草(せんにんそう)の別名には、ウマノハオトシ(馬の歯落とし)、ウシクワズ(牛食わず)などがあります。

仙人草(せんにんそう)、咲きだす 三島市大宮町にて 2021.8.3撮影 






 二十四節気   立秋 8月7日~8月22日
秋に入る日で、この日から残暑見舞いになる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第37侯) 8月7日~8月11日
涼風至=すずかぜ、いたる
   
 三島の七十二侯 高砂百合(たかさごゆり)、盛んに咲く

高砂百合の開花時期は8月で、よく似た花で鉄砲百合(てっぽうゆり)がありますが、開花時期は6月です。高砂百合も鉄砲百合も葉が細くとがった形をしていて細いですが、どちらかといえば鉄砲百合の方が幅広です。。鉄砲百合は沖縄などの海岸に自生していて、日本原産で 鉄砲の形に似ていることからつけられた名です。

高砂百合(たかさごゆり)、盛んに咲く 三島市大宮町にて 2021.8.3撮影 






 二十四節気   大暑 7月22.日~8月6日
梅雨が明け、最も暑いころで、蝉の鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第36侯) 8月2日~8月6日
大雨時行=たいう、ときどきにふる
   
 三島の七十二侯 百日紅(さるすべり)、盛んに咲く

開花時期は、 7月中旬から10月中旬頃までで、原産は中国、「約100日間、ピンクの花を咲かせる」のが名前の由来です。約3ヶ月間は夏から秋まで咲き続けます。実際は、一度咲いた枝先から再度芽が出てきて花をつけるため、咲き続けているように見えます。花はしわしわの形で、白い花もります。 「猿滑」とも書きます。

百日紅(さるすべり)、盛んに咲く 三島市徳倉にて 2021.8.2撮影 






 二十四節気   大暑 7月22.日~8月6日
梅雨が明け、最も暑いころで、蝉の鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第35侯) 7月28日~8月1日
土潤溽暑=つち、うるおうてむしあつし
   
 三島の七十二侯 白粉花(おしろいばな)、盛んに咲く

開花時期は、 6月の終わりから10月末頃で 原産はメキシコです。江戸時代に渡来してラッパ型の花を付け、町中に野生化しています。熟した黒いタネをつぶすと 白粉(おしろい)のような白い粉が出てくるので名前の由来はそこからです。名づけ親は江戸時代の博物学者、貝原益軒です。色は赤、白、黄。などがあります。別名 「夕化粧(ゆうげしょう)」とも言われています。

白粉花(おしろいばな)、盛んに咲く 三島市大宮町にて 2021.7.25撮影 






 二十四節気   大暑 7月22.日~8月6日
梅雨が明け、最も暑いころで、蝉の鳴き声が賑やかになる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第34侯) 7月22日~7月27日
桐始結花=きり、はじめてはなをむすぶ
   
 三島の七十二侯 小鬼百合(こおにゆり)、盛んに咲く

葉は、細長く、茎から互い違いに生えていて柄はなく先端が尖り、幅1cm前後、長さ10cm前後です。若株の時は白色の綿毛がありますが、成長とともになくなります。7~9月頃直径10cm前後の花を2~10輪ほどつけます。花びらは6枚で強く反り返り、下向きに咲くのが特徴です。花びらはオレンジ色で、茶褐色の斑点が入ります。小鬼百合の球根は、「ユリ根」として食用にされています。

小鬼百合(こおにゆり)、盛んに咲く 三島市文教町にて 2021.7.14撮影 






 二十四節気   小暑 7月7日~7月21日
暑中に入る日であるが、梅雨はまだ明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第33侯) 7月17日~7月21日
鷹の学習=たか、すなわちわざをならう
   
 三島の七十二侯 藪萱草(やぶかんぞう)、咲きだす

7~8月ごろ、野原などで 赤っぽいオレンジ色の花を咲かせます。花びらは、くしゃくしゃっとした感じで、似た花の「野萱草(のかんぞう)」は 一重咲きです。若葉や若芽は山菜として食用になります。中国から渡来し、寺院によく植えられいましたが、今は全国に分布しています。 別名 「萱草(わすれぐさ)」と呼ばれます。

藪萱草(やぶかんぞう)、咲きだす 三島市文教町にて 2021.7.14撮影 






 二十四節気   小暑 7月7日~7月21日
暑中に入る日であるが、梅雨はまだ明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第32侯) 7月12日~7月16日
蓮始開=はす、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯 姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)、盛ん

 日本へは明治時代の中期にフランスから渡来し 現在は野生化していて、花茎から3~5個の穂状花序を出し、それぞれにたくさんの花をつけます。花の色は朱色で、下のほうから順に咲き上がります。 花びらは6枚で、内側と外側に3枚ずつあって、根元のほうでくっついています。 雄しべは3本、雌しべ花柱)が1本あります。

姫檜扇水仙(ひめひおうぎずいせん)、盛ん 三島市萩にて 2021.7.8撮影 






 二十四節気   小暑 7月7日~7月21日
暑中に入る日であるが、梅雨はまだ明けていない
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第31侯) 7月7日~7月11日
温風至=あつかぜ、いたる
   
 三島の七十二侯 ルリマツリ(るりまつり)、盛ん

4月頃から新梢が動き始めるので、植え付けの適期は、霜の心配のなくなった5〜6月頃です。その後盛んに育ち、6〜10月まで長い期間にわたって開花します。寒くなる11月下旬頃になると生育が止まりますが、越年して翌春にはまた新梢を出すというサイクルで。息の長い植物です。花が少なくなる真夏にも暑さに負けることなく次々とつぼみを付けて咲き、庭に華やぎをもたらしてくれます。

ルリマツリ(るりまつり)、盛ん 三島市文教町にて 2021.6.27撮影 






 二十四節気   夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第30侯) 7月2日~7月6日
半夏生=はんげ、しょうず
   
 三島の七十二侯 凌霄花(のーぜんかずら)、咲きはじめる

真夏に鮮やかなオレンジ色の花を咲かせる花木で、つるを壁や木に伸ばし、つぎからつぎへ花を咲かせていく姿は迫力満点です。平安時代には、薬として使われていたようです。

草丈は3~10mにまで生長し、3~7cmのギザギザした葉っぱをつけます。真夏になるとラッパ状の花を咲かせ、花の中から、周りを湿らせるほどの蜜を垂らす、という特徴があります。
和名は、漢名の「凌霄(りょうしょう)」という名前が「のうせう」となまり、その後、のうぜんになったといわれています。
凌霄花(のうぜんかずら)、咲きはじめる 三島市文教町にて 2021.6.27撮影 






 二十四節気   夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第29侯) 6月26日~7月1日
菖蒲華=あやめ、はなさく
   
 三島の七十二侯 梔子(くちなし)の花、咲きはじめる

常緑低木で、葉は光沢があり、楕円で濃緑色です。葉脈がはっきりとしています。6月~7月に白色の花を咲かせ、花弁はフェルトのような優しい風合いをしていて、甘い香りを周囲に漂わせます。

花は八重咲と一重咲きがあり、一重咲きの品種は秋になると橙色の実をつけ、熟しても口を開かない事から「クチナシ」の名が付いたと言われています。

梔子(くちなし)の花、咲きはじめる 三島市萩にて 2021.6.25撮影 






 二十四節気   夏至 6月21日~7月6日
1年で昼が一番長い日で、花菖蒲がきれいなころ 農繁期
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第28侯) 6月21日~6月25日
乃東枯=なつかれくさ、かるる
   
 三島の七十二侯 サフランモドキ(さふらんもどき)、咲きはじめる

多年草で、ジャマイカ、グアテマラ、キューバ、メキシコ原産。鱗茎は大きく径3cm前後あり、地表に半分以上出ています。葉は根生し平たい線形。長さが15〜30cm、幅7mm前後、緑色だが基部が紅茶褐色帯びる。茎が直立し花は上を向いて咲きます。。花は6cm前後、花被は6裂し桃色をしているが濃い桃色から薄い桃色まであります。花期は6〜10月です。

サフランモドキ(さふらんもどき)、咲きはじめる 三島市大宮町にて 2021.6.19撮影 






 二十四節気   芒種 6月5日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦刈りや稲の田植えが始まるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第27侯) 6月16日~6月20日
梅子黄=うめのみ、きばむ
   
 三島の七十二侯 アガパンサス(あがぱんさす)、見ごろ

南アフリカ原産。 日本には明治時代中頃に渡来。 アガバンサスはギリシヤ語で「愛の花」という意味、 葉がクンシランの葉を細かくしたような形で、花の つきかたもよく似ているので「紫君子蘭」とも 呼ばれる。 大きさも色も様々、葉に班が入る種類もある。

アガバンサス(あがぱんさす)、見ごろ 三島市幸原にて 2021.6.11撮影 






 二十四節気   芒種 6月5日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦刈りや稲の田植えが始まるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第26侯) 6月11日~6月15日
腐草為蛍=くされたるくさ、ほたるとなる
   
 三島の七十二侯 荒地花笠(あれちはながさ)、咲きはじめる

荒地花笠(あれちはながさ)とよく似た花に、柳花笠(やなぎはながさ)があります。ともに南米原産の外来種で名前が似ているだけでなく花がないときは植物体もよく似ていてまぎらわしいのですが、花が咲くと遠くからでも違いがすぐわかります。あざやかなピンクの花をたくさんつけて美しいのが柳花笠で、うす紫色で花数が少なく目立たないのが荒地花笠です。荒地花笠は南アメリカ原産の多年生草本で、1967年頃から福岡県や神奈川県で見出され、現在では関東地方以西の市街地の道端、荒れ地や河川敷に大きな群落を作っています。

荒地花笠(あれちはながさ)、咲きはじめる 三島市幸原にて 2021.6.11撮影 






 二十四節気   芒種 6月5日~6月20日
芒は麦や稲などのことで、麦刈りや稲の田植えが始まるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第25侯) 6月5日~6月10日
蟷螂生=かまきり、しょうず
   
 三島の七十二侯 夏椿(なつつばき)、咲きはじめる

福島、新潟以南の本州、四国、九州に自生するツバキ科の落葉樹で、名の通り、6月~7月にツバキに似た小さな白い花を咲かせます。日本以外では韓国に自生が見られ、葉は長さ10センチほどで、表面の葉脈は凹み、裏面には長い絹毛がまばらに生じます。花は直径6センチほどで、5枚の花弁があり、その先端はまばらにギザギザしていて、花の後にできる実は10月頃に熟すと五つに裂け、中から種子がこぼれ落ちます。

夏椿(なつつばき)、咲きはじめる 三島市文教町にて 2021.6.5撮影 






 二十四節気   小満 5月21日~6月4日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第24侯) 5月31日~6月4日
麦秋至=むぎのとき、いたる
   
 三島の七十二侯 金糸梅(きんしばい)、盛んに咲く

中国原産で、日本へ渡来したのは江戸時代で、古くから親しまれていますが、現在ではヨーロッパから導入された、より花の美しい品種(ヒペリカム)に人気があります。花期が長く、和洋どちらの庭でも違和感がないため、使い勝手のよい下草とされています。金糸梅(きんしばい)と未央柳(びょうやなぎ)はとても似ていますが、未央柳の方が葉も花も大きく、雄しべの数も圧倒的に多く、長さも花弁から飛び出すほどです。

金糸梅(きんしばい)、盛んに咲く 三島市文教町にて 2021.5.22撮影 






 二十四節気   小満 5月21日~6月4日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第23侯) 5月26日~5月30日
紅花栄=べにばな、さかう
   
 三島の七十二侯 姫沙羅(ひめしゃら)、盛んに咲く

箱根以西の本州(中国地方を除く)、四国及び九州の山地に分布するツバキ科の落葉高木で、古くから庭木として寺院や茶庭に使われています。新緑や紅葉も美しく、全般に明るい雰囲気を持つことからシンボルツリーとして一般家庭の玄関付近に植栽されています。名前は、シャラノキ(ナツツバキ)よりも花や葉が小さいことによります。シャラノキは本来、インド原産の沙羅双樹のことですが、仏教が日本へ伝播した際に沙羅双樹がなかったため、日本に自生するナツツバキを沙羅双樹ということにしたものです。

姫沙羅(ひめしゃら)、盛んに咲く 三島市萩にて 2021.5.25撮影 






 二十四節気   小満 5月21日~6月4日
山野が緑に満ちて、田植えの準備がはじまるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第22侯) 5月21日~5月25日
蚕起食桑=かいこおきて、くわをはむ
   
 三島の七十二侯 ドクダミ(どくだみ)、盛んに咲く

名前は毒や痛みを取るという意味の「毒痛み」がなまったという説、毒を全草に溜め込んでいるから「毒溜め」がなまってドクダミになったという説もあります。毒矯めはドクダメと読み、毒を抑える薬草という意味です。名前の由来には諸説ありますが、ドクダミは薬草として重宝されている植物です。毒があるどころか10の効果があると言われ「十薬」という異名も持ちます。

ドクダミ(どくだみ)、盛んに咲く 三島市萩にて 2021.5.14撮影 






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第21侯) 5月16日~5月20日
竹筝生=たけのこ、しょうず
   
 三島の七十二侯 虫取撫子(むしとりなでしこ)、咲きはじめる

名の由来は花の下にある茎の茶色部分から粘液を出し、虫がくっつくことからで、江戸時代末期に観賞用に導入されて帰化したもので、世界に広く帰化しています。葉は長さ3~5㎝の卵状長楕円形、無柄で、基部は茎を抱き、花は茎頂に集散花序につき、直径約1㎝です。

虫取撫子(むしとりなでしこ)、咲きはじめる 三島市幸原にて 2021.5.12撮影 






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第20侯) 5月10日~5月15日
蚯蚓出=みみず、いずる
   
 三島の七十二侯 アメリカジャスミン(においばんまつり)、盛んに咲く

開花時期は4月から7月の温暖な気候の時期ですが、この気候と同等の温度を保っていれば次から次へとほぼ一年中花を咲かせます。広がる枝には無数の葉をつけ、形は楕円形で触ると固く、色は濃い緑です。花は花弁が5枚集まり、同じ場所から2輪ほど咲かせます。花は、色が特徴で、咲きはじめは濃い紫、そして時間が経つにつれ、薄い紫、最終的には白い色に変色します。

アメリカジャスミン(においばんまつり)、盛んに咲く 三島市徳倉にて 2021.5.5撮影 






 二十四節気   立夏 5月5日~5月20日
夏に入る日で、夏の気配が感じられるようになるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第19侯) 5月5日~5月9日
蛙始鳴=かわず、はじめてなく
   
 三島の七十二侯 吸葛(すいかずら)、盛んに咲く

開花時期は、 5月中旬~6月中旬頃で「水を吸う葛」の意味で 「吸葛」となりました。(「忍冬」とも書きます)また、昔は花の奥の方にある蜜(みつ)を子どもが吸って遊んだことから 「吸葛」との説もあります。花の色は、白から黄に変化していくことから中国では「金銀花」と呼ばれます。

吸葛(すいかずら)、盛んに咲く 三島市徳倉にて 2021.5.3撮影 






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第18侯) 4月30日~5月4日
牡丹華=ぼたん、はなさく
   
 三島の七十二侯 海桐(とべら)の花、咲きはじめ

岩手県以南の太平洋岸及び新潟県以南の日本海岸沿いに自生して、日本以外では韓国、台湾及び中国本土南部など温暖な地方に分布しています。海沿いの地域ではひいらぎの代わりに厄除けに使うことで知られています。木が全体に臭気のあることで知られ、大晦日や節分にはこの枝にイワシを刺すなどして家の扉に挟んで邪気を払うという伝統行事にちなんで、トビラの木=トベラと名付けられました。

海桐(とべら)の花、咲きはじめ 三島市徳倉にて 2021.4.25撮影 






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第17侯) 4月25日~4月29日
霜止出苗=しもやみて、なえいずる
   
 三島の七十二侯 紫蘭(しらん)、見ごろ

紫蘭(しらん)とは、多年草で、原産国は、日本、中国、台湾で、日本国内では関東地方以西で多く自生しています。やや湿った土を好みますが、乾燥に強く、繁殖力が強い品種で、球根から5枚ほどの楕円形の葉を出し、5月~6月の開花期には、細長い星型の花を咲かせます。

紫蘭(しらん)、見ごろ 三島市徳倉にて 2021.4.24撮影 






 二十四節気   穀雨 4月20日~5月4日
穀物の発芽を促す春雨が降るころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第16侯) 4月20日~4月24日
葭始生=あし、はじめてしょうず
   
 三島の七十二侯 お茶(ちゃ)の木、芽を伸ばす

お茶の木はもともとは亜熱帯の樹で、栽培の条件としては気温も必要だが、降水量(湿気)も重要で、谷間に作られることが多いです。葉は互生し、葉身は長楕円形で縁には細鋸歯があって葉脈に沿って凹み、脈間は凸出、側脈は縁まで届かないのが特徴です。茶色の語源でもありますが、それは葉を煎じて作った染料で染めた色であるからです。


お茶(ちゃ)の木、芽を伸ばす 三島市徳倉にて 2021.4.19撮影 






 二十四節気   清明 4月4日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第15侯) 4月20日~4月24日
虹始見=にじ、はじめてあらわる
   
 三島の七十二侯 空木(うつぎ)の花、盛んに咲く

自生地の分布域は広く、昔は畑など耕作地の境界木としてよく植えられてきました。幹は木釘に加工されて利用されます。和名のウツギは、幹が中空であること「空木(ウツギ)」に由来しています。別名の「卯の花(うのはな)」は「卯の花空木(うのはなうつぎ)」の略称です。


空木(うつぎ)の花、盛んに咲く 三島市大宮町にて 2021.4.9撮影 






 二十四節気   清明 4月4日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第14侯) 4月10日~4月14日
鴻雁北=こうがん、かえる
   
 三島の七十二侯 鬼胡桃(おにぐるみ)の花、咲きはじめる

雌雄別花で、五月頃、葉のつけ根から長い雄花の花穂が 垂れ下がり、雌花はその頂芽から穂状の花序を直立させ褐毛を密生した苞の中から赤い花柱が出ます。目立ちませんが受粉して胡桃の実となります。山野 の水辺に自生し、川の中州などで大木となって沢山の花穂をつけて初めて胡 桃の木と分かったりします。


鬼胡桃(おにぐるみ)の花、咲きはじめる 三島市壱町田にて 2021.4.9撮影 






 二十四節気   清明 4月4日~4月19日
春の清々しい季節で、草木の花が咲きはじめるころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第13侯) 4月4日~4月9日
玄鳥至=つばめ、きたる
   
 三島の七十二侯 カラスノエンドウ(からすのえんどう)、盛んに咲く

一年生の雑草で、成長すると60〜90センチほどの大きさまでになることがあります。標準和名はヤハズエンドウで、学術的にはこちらで統一されているようです。日本では本州以南でよく見られ、畑や道端、空き地などでもよく見られます。基本的には秋に芽が出て、小さい状態で越冬したのち、春に大きく成長して赤紫色の奇麗な花を咲かせます。エンドウという名前がついているように、小さいキヌサヤのようなサヤがつき、熟すと真っ黒になります。畑でもよく見かけ、背丈が大きくなる雑草ではありますが、比較的柔らかい雑草で根の張りも弱いので、そこまで除草に困る雑草ではありません。


カラスノエンドウ(からすのえんどう)、盛んに咲く 三島市文教町にて 2021.4.2撮影 






 二十四節気   春分 3月20日~4月3日
昼夜の長さが同じで太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第12侯) 3月30日~4月3日
雷乃発声=かみなり、すなわちこえをはっす
   
 三島の七十二侯 常盤万作(ときわまんさく)、盛んに咲く

花は枝先にいっせいに咲くので、遠くから見ると木全体が花に覆われているように見えるほどです。洋風・和風どちらの雰囲気にも合い、病害虫に強く丈夫な常盤万作(ときわまんさく)は生け垣としても人気があります。花びらは葉よりも細く、ひょろりと長い変わった形をしています。花びらの先はくるりと丸まり反り返り、その集合体が花となっている一風変わった形をしています。

常盤万作(ときわまんさく)、盛んに咲く 三島市文教町にて 2021.3.27撮影 






 二十四節気   春分 3月20日~4月3日
昼夜の長さが同じで太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第11侯) 3月25日~3月29日
桜始開=さくら、はじめてひらく
   
 三島の七十二侯 蒲公英(たんぽぽ)、盛んに咲く
開花時期は、3月中旬~5月末頃で、どこででも見かけるポピュラーな花です。「関東タンポポ」と「西洋タンポポ」があり、その違いは、花のすぐ下のところがめくれてないのが「関東」で、めくれてるのが「西洋」です。都市近辺で見られるのは、ほとんどが帰化植物の「西洋タンポポ」です。種子の冠毛が丸く集まっているようすが「たんぽ」(綿を丸めて布などで包んだもの)に似ていることから「たんぽ穂」と名づけられ、「たんぽぽ」になりました。漢字の「蒲公英」は漢名からです。
蒲公英(たんぽぽ)、盛んに咲く 三島市文教町にて 2021.3.20撮影 






 二十四節気   春分 3月20日~4月3日
昼夜の長さが同じで太陽は真東から出て真西に沈む
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第10侯) 3月20日~3月24日
雀始巣=すずめ、はじめてすくう
   
 三島の七十二侯 姫芥子(ひなげし)、咲きはじめ
薄い和紙で作ったようなシワのある花弁が、風に揺られる姿に風情があります。毛の生えたつぼみは、初めは下を向いており、咲くときに上を向き、蕾の先端が2つに割れて花が咲きます。花弁の数は4枚ですが、八重咲きのものもあります。
姫芥子(ひなげし)、咲きはじめ 三島市大宮町にて 2021.3.20撮影 






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月19日
冬ごもりをしていた虫たちが目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第9侯) 3月15日~3月19日
菜虫化蝶=なむし、ちょうとなる
   
 三島の七十二侯 姫辛夷(ひめこぶし)、盛んに咲く
学名は「マグノリア・コブス」で、和名のこぶしが、そのまま学名になったものです。3月~5月に、枝先に純白の花を咲かせます。6枚の花びらにはレモンのような柑橘系の良い香りがあります。果実は5~10㎝位の大きさがあり、袋果に入った集合果で、握りこぶしのような形をしています。この形状がコブシの名前の由来です。辛夷(こぶし)は、里山に春の到来を告げる代表的な花木です。
姫辛夷(ひめこぶし)、さかんに咲く 三島市萩にて 2021.3.15撮影 






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月19日
冬ごもりをしていた虫たちが目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第8侯) 3月10日~3月14日
桃始笑=もも、はじめてさく
   
 三島の七十二侯 雪柳(ゆきやなぎ)、咲きはじめる
日本や中国を原産とする落葉性の低木樹で、日本では、本州から西の地域に自生しています。樹高は1~2mと低く、根元からたくさんの枝を伸ばします。先が尖り、上半分の縁にギザギザのある小さな葉は、枝に互い違いに生えています。花の直径は0.7~1cmほどで、花びらは5枚ついています。開花期を迎えると、細い枝いっぱいにたくさんの白い花を咲かせることが特徴で、その姿が、柳の枝に降り積もった雪のようにみえることから、名付けられました。
雪柳(ゆきやなぎ)、咲きはじめる 三島市文教町にて 2021.3.5撮影 






 二十四節気   啓蟄 3月5日~3月19日
冬ごもりをしていた虫たちが目覚めて這い出すころ
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第7侯) 3月5日~3月9日
蟄虫啓戸=すごもりむし、とをひらく
   
 三島の七十二侯 富貴草(ふっきそう)、咲きはじめる
ツゲ科の植物で、地下茎を伸ばして広がり、地面に接した茎部分からも発根して繁殖します。常緑な上に、丈夫な性質でよく茂るため、「富貴草」と呼ばれ、縁起の良い植物といわれています。葉はヘラ形の厚い葉で、縁にはゆるい鋸歯があります。暑さ寒さに強く、日陰でも良く育つので、下草として古くから利用されます。
富貴草(ふっきそう)、咲きはじめる 三島市本町にて 2021.3.3撮影 






 二十四節気   雨水 2月18日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり農耕の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第6侯) 2月28日~3月4日
草木萌動=そうもく、めばえいずる
   
 三島の七十二侯 馬酔木(あせび)、見ごろ
開花時期は、3月初旬から4月中旬で、 「あしび」とも呼ばれています。。壷形の花をいっぱい咲かせ、色は、うす紅色のものと白色のものがあります。枝葉に「アセボチン」という有毒成分を含んでいて、馬が食べると酔って足がなえることから「足癈(あしじひ)」と呼ばれ、しだいに変化して「あしび」そして「あせび」となりました。漢字の「馬酔木」もその由来によります。
馬酔木(あせび)、見ごろ 三島市一番町にて 2021.2.26撮影 






 二十四節気   雨水 2月18日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり農耕の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第5侯) 2月23日~2月27日
霞始靆=かすみ、はじめてたなびく
   
 三島の七十二侯 三椏(みつまた)、咲きはじめる
葉に先立って花をつけます。 沈丁花(ジンチョウゲ)と同じように花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片で、よい香りがして、黄色をしています。 花はボンボンのように密集していますが、よく見ると4枚の萼片を持つ花の集まりです。三椏(みつまた)という和名の由来は、枝が3つに分かれるところからきています。 俳句では「三椏の花」は春の季語です。
三椏(みつまた)、咲きはじめる 三島市芝本町にて 2021.2.26撮影 






 二十四節気   雨水 2月18日~3月4日
気温が上がり、雪は雨になり農耕の準備がはじまる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第4侯) 2月18日~2月22日
土脉潤起=つちのしょう、うるおいおこる
   
 三島の七十二侯 雲南黄梅(うんなんおうばい)、咲きはじめる
鮮やかな黄色い花を下垂して咲きます。 花径は4~5センチくらいで、花冠は先が6つから8つに裂けます。 八重咲きのものもあり、 雄しべは2本、雌しべは1本で、日本へは明治時代の初期に渡来しました。 ウンナンソケイ、オウバイモドキの別名もあります。
雲南黄梅(うんなんおうばい)、咲きはじめる 三島市徳倉にて 2021.2.13撮影 






 二十四節気   立春 2月3日~2月17日
春に入る日で八十八夜、二百十日などはこの日から
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第3侯) 2月13日~2月17日
魚上氷=うお、こおりをいずる
   
 三島の七十二侯 繁縷(はこべ)、咲きはじめる

春の七草の一つで、春に道ばたでよく見かけます。すごく小さく白い5弁花で、さらにそれが2裂するので 10弁花に見えます。春の七草では「はこべら」と呼ばれ、茎は地上をぐるりと這います。

繁縷(はこべ)、咲きはじめる 三島市徳倉にて 2021.2.11撮影 






 二十四節気   立春 2月3日~2月17日
春に入る日で八十八夜、二百十日などはこの日から
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第2侯) 2月8日~2月12日
黄鶯睍睆=うぐいす、なく
   
 三島の七十二侯 満作(まんさく)、咲きはじめる

細長いひも状のちぢれた花で、黄色が鮮やかです。赤い種類のものもあります。この、ひも状の花弁の様子が、踊り子の手足のように見えることから、古くから花木として庭などに植えられています。春に他の花に先駆けて咲くので「まず咲く花」ということで「まんさく」になっていったと言われています。。

満作(まんさく)、咲きはじめる 三島市徳倉にて 2021.2.11撮影 






 二十四節気   立春 2月3日~2月17日
春に入る日で八十八夜、二百十日などはこの日から
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第1侯) 2月3日~2月7日
東風解凍=はるかぜ、こおりをとく
   
 三島の七十二侯 菜の花(なのはな)、咲きはじめる

菜の花と呼ばれるが、この名前の植物はありません。からし菜やアブラナに代表されるのが菜の花と呼ばれる植物の種類で、花の色は鮮やかな黄色。1本の茎にたくさんの小さな花が咲く植物なので、ひとつひとつの花に派手さはないですが数で見る人を圧倒してくるタイプの美しい花なのが特徴です。

菜の花(なのはな)、咲きはじめる 三島市幸原にて 2021.2.3撮影 






 二十四節気   大寒 1月20日~2月2日
寒さが最も厳しいころで、梅が咲きはじめる
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第72侯) 1月30日~2月2日
鶏始乳=にわとり、はじめてとやにつく
   
 三島の七十二侯 黄水仙(きずいせん)、見ごろ

花を咲かせる草花の少ない早春に、鮮やかな黄色で彩る黄水仙(きずいせん)はまさに鮮烈で、古来より 広く好まれている色のひとつでもであります。
黄水仙(きずいせん)の名前は、花の形が日本水仙に似ていて、色が黄色であるからことから付けられました。

黄水仙(きlずいせん)、見ごろ 三島市徳倉にて 2021.1.30撮影 






 二十四節気   大寒 1月20日~2月2日
寒さが最も厳しいころで、梅が咲きはじめる
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第71侯) 1月25日~1月29日
水沢腹堅=さわみず、こおりつめる
   
 三島の七十二侯 富士山(ふじさん)、遅い衣替え

富士山が25日、裾まで雪をまとった姿を現しました。前日までは、夏富士のような姿で、夏の湧水が心配されていましたが、ようやく降ったこの雪が、これから続いてくれると良いのですがどうでしょうか。昨年の夏、三島は60年ぶりという湧水量に恵まれました。湧水が多いと三島の街が活気づくように感じます。

富士山(ふじさん)、遅い衣替え 三島市徳倉にて 2021.1.25撮影 






 二十四節気   大寒 1月20日~2月2日
寒さが最も厳しいころで、梅が咲きはじめる
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第70侯) 1月20日~1月24日
欵冬華=ふきのはな、さく
   
 三島の七十二侯 梅(うめ)、一輪咲く

中国が原産で奈良時代の遣隋使(けんずいし)または遣唐使(けんとうし)が中国から持ち帰ったようで、「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると紅梅がもてはやされました。万葉集では梅について百首以上が詠まれていて、植物の中では「萩」に次いで多く、幹がゴツゴツしているのが特徴です。江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作ることを奨励したため、梅林が全国で見られるようになりました。

梅(うめ)、一輪咲く 三島市萩にて 2021.1.20撮影 






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで寒さが厳しくなるころ 節分までの間が寒の内
   
 七十二侯(寛政暦) 末侯 (第69侯) 1月15日~1月19日
雉始雊=きじ、はじめてなく
   
 三島の七十二侯 仏の座(ほとけのざ)、咲きはじめ

春の七草の一つで「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」でお馴染みです。春の七草と言えば、即座に七草粥を連想する方も多いのではないでしょうか。ところが「仏の座(ほとけのざ)」は、同じ名前の別の植物のことを指しています。道端に生えている仏の座は食用にはなりません。うっかり食べてしまわないように気をつけてください。

仏の座(ほとけのざ)、咲きはじめ 三島市玉川にて 2021.1.4撮影 






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで寒さが厳しくなるころ 節分までの間が寒の内
   
 七十二侯(寛政暦) 次侯 (第68侯) 1月10日~1月14日
水泉動=しみず、あたたかをふくむ
   
 三島の七十二侯 金柑(きんかん)の実、盛ん

日本へは中国から伝わり、暖地で栽培されている常緑低木で名の由来は、黄金色の蜜柑(みかん)の意味から金橘、金柑の中国名が生まれて、日本ではそれを音読みして金柑(きんかん)となりました。俳句では秋の季語になっています。

金冠(きんかんl)の実、盛ん 三島市文教町にて 2021.1.9撮影 






 二十四節気   小寒 1月5日~1月19日
寒の入りで寒さが厳しくなるころ 節分までの間が寒の内
   
 七十二侯(寛政暦) 初侯 (第67侯) 1月5日~1月9日
芹乃栄=せり、すなわちさかう
   
 三島の七十二侯 蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、咲きはじめる
エリカにはいろんな種類があります。蛇の目エリカはその黒い葯が特徴的な花を、ビッシリと咲かせ、他のエリカとはちょっと雰囲気が違います。耐寒性が強くマイナス5度あたりまで耐えることから、霜が降りる地域でも戸外の庭植えが可能です。他のエリカは戸外で越冬は難しいです。
蛇の目エリカ(じゃのめえりか)、咲きはじめる 三島市文教町にて 2021.1.4撮影 









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