暦に書かれている「大安」や「仏滅」などを六曜(りくよう、ろくよう)と言います。中国で誕生し、日本に入ってきたのは鎌倉時代末期から室町時代であろうと言われています。こうした六曜が民間で流行しはじめたのは、江戸時代の終わりごろからで、終戦の昭和20年以降爆発的に流行しました。 明治5年におこなわれた「明治の改暦」で旧暦時代に使われていた迷信的な記述(六曜、二十八宿、十二直、九星、下段など)を禁止しましたが、六曜だけがひそかに「おばけ暦」(もぐりの出版のため、版元である人の名前や住所などが毎年のように変わって、誰が作っているのかわからない暦)の中で使われ続けました。 こうしたことから六曜は現在でも人々の間に根強く生き続けています。 六曜は「先勝」→「友引」→「先負」→「仏滅」→「大安」→「赤口」という順で一巡し、「先勝」へ戻ってこれを繰り返すのですが、1年間ずっと続けるわけではなく、毎月の朔日(1日)に何から始まるのかが、下表のように決められています。
また、それぞれの六曜にはつぎのような意味があります。
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参考: | 暦ことば辞典 旧暦で読み解く日本の習わし |